チョン(チヂミ/전)

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チョン)は、チヂミ。

ヘムルパジョン

概要

チョン()は、漢字で「煎」と書いて、野菜、魚介、肉などに、小麦粉や溶き卵の衣をつけて鉄板で焼いたものを表す。プチムゲ(부침개)、チョニュオ(煎油魚、전유어)、チョニャ(저냐)とも呼ばれる。日本ではチヂミ(지짐이)と呼ばれることが多いが、韓国ではチョン、またはプチムゲのほうを使うことが多い。前につく食材名によってはジョンと発音されることも多い。お好み焼き状に平たく焼く場合と、食材をひと口大に切ってピカタ風に焼く場合に分かれる。代表的な食材としては、葉ネギ、ジャガイモ、カボチャの未熟果(ズッキーニの品種違い、애호박)、青唐辛子、エゴマの葉、緑豆、シイタケ、白身魚、牡蠣、海藻、ひき肉、牛肉、豆腐、キムチなどがあげられる。中でもパジョン(ネギのチヂミ/파전)や、カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ/감자전)キムチジョン(キムチ入りのチヂミ/김치전)などは定番である。家庭料理として作られるほか、居酒屋、民俗酒場では定番のメニューであり、特にマッコリ(막걸리)との相性がよいとされる。いくつかのチョンを盛り合わせた、モドゥムジョン(チヂミ盛り合わせ/모듬전)がメニューに並ぶことも多い。

種類

モドゥムジョン(チヂミ盛り合わせ/모듬전)

 
モドゥムジョン
モドゥムジョン(모듬전)は、チヂミ盛り合わせ。モドゥム(모듬)はすべてという意味で盛り合わせ料理にも用いられる。本来モドゥムは「모둠」と表記すべきであるが、誤用である「모듬」がむしろ一般化している。パジョン(ネギのチヂミ/파전)のようなお好み焼き状に焼いたチョンよりも、カムジャジョン(ジャガイモのチヂミ/감자전)エホバクチョン(韓国カボチャのチヂミ/애호박전)トンテジョン(スケトウダラのチヂミ/동태전)コチュジョン(唐辛子のチヂミ/고추전)トングランテン(ひき肉のチヂミ/동그랑땡)といったひと口大に焼いたものを盛り合わせにして作ることが多い。主に居酒屋、民俗酒場などで提供されるメニューである。

素材ごとのチョン

脚注


外部リンク

制作者関連サイト

関連項目