華城市の料理
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華城市(ファソンシ、화성시)は京畿道の南西部に位置する地域。本ページでは華城市の料理、特産品について解説する。
地域概要
華城市は京畿道の南西部に位置する地域。市の北部は京畿道の安山市、北東部は京畿道の水原市、東部は京畿道の龍仁市、南東部は京畿道の烏山市、南部は京畿道の平沢市と接する。また、西部は西海岸に面し、京畿道安山市の炭島(タンド、탄도)と橋で結ばれている。人口は96万6831人(2024年11月)[1]。
代表的な観光地として、朝鮮王陵の隆陵(ユンヌン、융릉)と健陵(コルルン、건릉)や、朝鮮王朝第22代王の正祖(チョンジョ、정조)が父、思悼世子(サドセジャ、사도세자 ※荘献世子とも呼ぶ)の冥福を祈るために創建した龍珠寺(ヨンジュサ、용주사)、ウリコッ植物園(우리꽃 식물원)、東灘セントラルパーク(동탄 센트럴파크)などがある。西海に浮かぶ済扶島(チェブド、제부도)も観光地として人気が高く、2021年12月に開業した嶼海浪済扶島海上ケーブルカー(서해랑 제부도 해상케이블카)で結ばれているほか、干潮時には海割れが起こってパダッキル(海の道、바닷길)を通って車で行き来ができる。
ソウル市からのアクセスは、首都圏電鉄1号線で餅店(ピョンジョム、병점)駅に向かう手段があるほか、首都圏広域急行鉄道A路線(GTX-A)の東灘(トンタン、동탄)駅や、西海線の西華城(ソファソン、서화성)駅、華城市庁(ファソンシチョン、화성시청)駅、郷南(ヒャンナム、향남)駅、水仁・盆唐線の漁川(オチョン、어천)、野牧(ヤモク、야목)駅とも結ばれている。また、市内各地域からソウル市の主要地域まで市内バスも数多く運行している。
- 隆陵と健陵
- 隆陵と健陵は、市東部の安寧洞(アンニョンドン、안녕동)に位置する朝鮮時代の王陵。ふたつの陵墓を総称して隆健陵(ユンゴルルン、융건릉)とも呼ぶ。隆陵には正祖の父である思悼世子と正室の恵慶宮洪氏(ヘギョングン ホンシ、혜경궁 홍씨)が、健陵には正祖と王妃の孝懿王后金氏(ヒョイワンフ キムチ、효의왕후 김씨)が眠っている。隆陵と健陵は、2009年6月に朝鮮王陵のひとつとしてユネスコの世界文化遺産に登録された。
食文化の背景
西海岸に沿って漁港が多く、京畿道では唯一の国家漁港に指定される宮坪港(クンピョンハン、궁평항)をはじめ、前谷港(チョンゴカン、전곡항)、百味港(ペンミハン、백미항)などの漁港近くでは、季節ごとのセンソンフェ(刺身/생선회)や魚介料理を味わえる。とりわけ干潮時に干潟でとれる貝料理が有名で、アゲマキガイ(가리맛조개)をコチュジャン味の鍋料理に仕立てたマッチゲ(アゲマキガイ鍋、맛찌개)や、パジラッカルグクス(アサリ入り手打ちうどん/바지락칼국수)、チョゲグイ(貝焼き/조개구이)といった料理が有名である。
代表的な料理
- マッチゲ(アゲマキガイ鍋/맛찌개)
- パジラッカルグクス(アサリ入り手打ちうどん/바지락칼국수)
- チョゲグイ(貝焼き/조개구이)
代表的な特産品
松山ブドウ
- 市西部の松山面(ソンサンミョン、송산면)はブドウの名産地であり、地名を冠して「松山ブドウ(ソンサンポド、송산포도)」と呼ばれる。キャンベル、巨峰といった品種が代表的である。松山面古井里(コジョンニ、고정리)にある平沢始興高速道路と首都圏第二循環高速道路のサービスエリアは、「松山ブドウサービスエリア(ソンサンポド ヒュゲソ、송산포도휴게소)」と名付けられている。
代表的な酒類・飲料
飲食店情報
以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。
- 前谷漁村フード(전곡어촌프드)
- 住所:京畿道華城市西新面前谷港路14番キル1-10(前谷里898)
- 住所:경기도 화성시 서신면 전곡항로14번길 1-10(전곡리 898)
- 電話:010-5588-2066
- 料理:チョゲチム(貝蒸し)、パジラッカルグクス(アサリ入り手打ちうどん)
エピソード
脚注
- ↑ 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2024年12月11日閲覧
外部リンク
- 関連サイト
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)