キムチジョン(キムチ入りのチヂミ/김치전)

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キムチジョン김치전)は、キムチ入りのチヂミ。

キムチジョン

概要

キムチ(김치)は韓国式白菜漬けのキムチ。ジョン()は漢字で「煎」と書いて、野菜、魚介、肉などに、小麦粉や溶き卵の衣をつけて鉄板で焼いたものを表す(チョン(チヂミ/전)」の項目も参照)。キムチチヂミ(김치지짐이)とも呼ばれる。ざく切りにした白菜キムチのほかに豚肉、長ネギなどが具として使われる。水で溶いた小麦粉に具を加え、油をひいたフライパンで焼いて作る。家庭で簡単な間食として作られるほか、民俗酒場などで酒肴として出されることも多い。

地域

 
キムトクスン
  • ソウル市
ソウル市鍾路区貫鉄洞(チョンノグ クァンチョルドン、종로구 관철동)の「若者通り(젊음의 거리)」一帯には屋台が立ち並び、キムチジョン、トッポッキ(餅炒め/떡볶이)スンデをセットにしたキムトクスン(김떡순)が名物となっている。2009年までは鍾路の大通り沿いに屋台が集まっていたが、ソウル市と鍾路区による「歩きやすい鍾路通り作り(걷기편한 종로거리 만들기)」プロジェクトにより、多くの屋台が近隣地域へと移転した。


  • 済州道西帰浦市
  • 済州道西帰浦市では、モダッチギ(모닥치기)と呼ばれる屋台料理の盛り合わせがローカル料理として定着している。大皿にキムチジョン、キムパプ(海苔巻き/김밥)マンドゥ(餃子/만두)、ゆで卵、魚肉練り製品などを盛り付け、上からトッポッキ(餅炒め/떡볶이)をかけ回して作る。西帰浦毎日オルレ市場(ソグィポ メイル オルレシジャン、서귀포 매일 올레시장)内にある「セロナ粉食(새로나분식)」が元祖として知られ、店では「もともとは客からのキムチジョンにトッポッキをかけて欲しいとのリクエストに応えた形で生まれ、それが段々とエスカレートして現在のような形に至った」と説明している(八田靖史の取材記録より、2011年4月1日)。モダッチギとは、済州道の方言で「みんなで力を合わせる」(모두 합치기)との意味がある。

脚注


外部リンク

制作者関連サイト

関連項目