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イェンナルホットク(옛날호떡)は、昔風ホットク。
概要
イェンナル(옛날)は昔、ホットク(호떡)は蜜入りのお焼きを意味する(「ホットク(蜜入りのお焼き/호떡)」の項目も参照)。現在主流となっている表面を揚げるように焼くホットクに対し、油を使わずに鉄板で焼いてパサッと仕上げるのが特徴である。もともとホットクが中国から伝わってきたときの調理法に近く、昔風のスタイルということでイェンナルホットクと呼ぶ。
地域
- 仁川市
- 仁川市の中区新浦洞(チュング シンポドン、중구 신포동)に位置する新浦国際市場(シンポクッチェシジャン、신포국제시장)は、1883年の仁川港開港をきっかけとして移り住んだ中国人らが、高級野菜の販売を始めたことが前身となっている。現在も市場内にはイェンナルホットク(昔風ホットク/옛날호떡)をはじめ、マンドゥ(餃子/만두)、チンパン(あんまん/찐빵)、コンガルパン(中国式の大きなパン/공갈빵)といった中国由来の料理を販売する店が多数ある。
- 全羅北道群山市
- 全羅北道群山市では、1899年に群山港が開かれたのを機に、中国からやって来た人たちが居留を始め、朝鮮総督府の調査によれば1923年末の時点で16軒のホットク(蜜入りのお焼き/호떡)(原文では「支那パン」)店があった[1]。京岩洞(キョンアムドン、경암동)には、1943年創業のホットク(蜜入りのお焼き/호떡)専門店「仲洞ホットク(중동호떡)」があり、イェンナルホットクを販売している。
脚注
- ↑ 朝鮮に於ける支那人(朝鮮総督府) 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号61)、2023年1月14日閲覧
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)