「カムジャタン(ジャガイモ鍋/감자탕)」の版間の差分

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2025年1月3日 (金) 04:51時点における版

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カムジャタン

カムジャタン감자탕)は、ジャガイモ鍋。

概要

カムジャ(감자)はジャガイモ、タン()は鍋料理の意。カムジャクッ(감자국)とも呼ぶ。豚の背骨を長ネギ、ニンニク、ショウガなどの香味野菜とともに長時間煮込み、そのスープに塩、唐辛子、味噌などで味付けをして作る。具には煮込んだ豚の背骨、下茹でをしたジャガイモなどを加える。また臭み消しとしてエゴマや、エゴマの葉を使用することも多い。主に専門店で食べられるメニューであり、居酒屋などのメニューに並ぶこともある。焼酎によく合うとされ、鍋を囲みながら飲む姿は韓国でもよく見かけられる。具をすべて食べ終えた後には、残ったスープにご飯を入れて、炒めて食べてもよい。類似の料理としては、同様のスープに豚の背骨、菜っ葉などを具として入れた1人前料理のピョタグィヘジャンクッ(豚の背骨のスープ/뼈다귀해장국)がある。また、ジャガイモを用いた料理としては、ほかにカムジャジョン(ジャガイモのチヂミ/감자전)カムジャソンピョン(ジャガイモ餅/감자송편)カムジャジョリム(ジャガイモの煮物/감자조림)などがある。

地域

  • 京畿道南部
京畿道南部の水原市烏山市華城市などには、サデンイ(豚の背骨とジャガイモの鍋、사뎅이)と呼ばれるカムジャタンと酷似した料理がある。サデンイクッ(사뎅이국)、サデンイタン(사뎅이탕)、サデンイジョンゴル(사뎅이전골)などとも呼ぶ。カムジャタンの方言と解釈されることが多いが、酷似した別の料理と考える見方もある。一例として、サデンイには背骨以外のさまざまな骨が使用され、カムジャタンには背骨が主に使われるとの違いがあげられるが、その場合も近年のサデンイはほぼ背骨を煮込んで作るため違いはほとんどないと言える[1]。韓食ペディアの執筆者である八田靖史がサデンイを提供する飲食店でカムジャタンとの違いを店主に尋ねたところ、即答で「同じ、方言!」との回答であった(八田靖史の取材記録より、2024年11月24日)。サデンイの語源として、サルドンイ(肉塊、살덩이)が変化したとするもの(サルドンイの全羅道方言がサデンイとの説もある)と、サドゥンイピョ(背骨、사등이뼈)が変化したもの、との説が多く語られる。

脚注

  1. 〔석창인 박사의 오늘 뭐 먹지?〕감자탕과 똑닮은 ‘사뎅이’ 아시나요 、東亜日報(2020年2月26日記事)、2025年1月2日閲覧

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目