チュアク(揚げ餅/주악)

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チュアク

チュアク주악)は、揚げ餅。

概要

チュアクは黄海北道開城市の郷土菓子であることから、ケソンジュアク(개성주악)の名前でも呼ばれる。もち粉にマッコリを加えて練った生地を丸いひと口大に成形し、油で揚げたのち水飴や蜂蜜などを絡めて作る。細く切ったナツメ(대추)やカボチャの種(호박씨)をあしらって、小さなリンゴのような見た目に仕立てることも多い。ヤックァ(蜜入りの揚げ菓子/약과)ユグァ(油菓/유과)などとともに、代表的な韓菓(伝統菓子、한과)のひとつに数えられ、伝統菓子店で販売されるほか、伝統茶店やカフェなどでも提供される。

  • ウメギ(우메기)
現在の韓国でチュアク、ケソンジュアクと呼ばれているのは誤用であり、本来はウメギ(우메기)と呼ぶのが正しい。ウメギは中央を「へこませて作る(우묵하게 만든다)」ことから、「ウムギ(우무기)」と呼ばれたものがウメギに転化したとされる。
  • 本来のチュアク
チュアクと呼ばれる菓子は別にあり、もち粉にナツメの粉を混ぜて練り、具にゴマあんやアズキあんを入れてソンピョン(松葉蒸し餅/송편)のような半月型に成形したものを、油で揚げ焼きにしたものを指す。チュアクは中国から伝わった「角黍(ちまき、각서)」をルーツとして、角状の形に作ることから「造角(チョガク、조각)」と呼ばれたものが、「造岳(チョアク、조악)」、「チュアク(주악)」へと変化したとされる[1]

脚注

  1. 전병 (煎餠) 、韓国民族文化大百科事典、2024年7月8日閲覧

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目