オジンオスンデ(詰め物をした蒸しイカ/오징어순대)

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オジンオスンデ

オジンオスンデ오징어순대)は、詰め物をした蒸しイカ。

概要

オジンオ(오징어)はスルメイカ。スンデ(순대)は腸詰の意(「スンデ(韓国式の腸詰/순대)」の項目も参照)。一般的なスンデが豚の小腸に具を詰めるのに対し、スルメイカを用いて作るのが特徴である。スルメイカの腹に、もち米、野菜、刻んだスルメイカの足、春雨などの具を詰め、蒸して作る。日本のいかめしのような見た目であり、これを食べやすく輪切りにして味わう。また、輪切りにしたオジンオスンデに溶き卵の衣をつけ、鉄板で焼いてチョン(チヂミ/전)のように食べることもある。その発祥には諸説あり、朝鮮戦争時に避難してきた咸鏡道(ハムギョンド、함경도)の出身者が、故郷の料理であるアバイスンデ(大腸を使った太い腸詰/아바이순대)や、ミョンテスンデ(スケトウダラの印籠蒸し、명태순대)を模してスルメイカで作ったとの説や、数日かけてスルメイカ漁に出た漁師が船上で作って食べたのが始まりとの説が有力とされる。

江原道束草市の青湖洞(チョンホドン、청호동)には咸鏡道出身者の集まるアバイ村(アバイマウル、아바이마을)という一画があり、アバイスンデは村の名物として有名である。また、同様のルーツを持つアバイ村の名物料理として、カレイ、スケトウダラのシッケ(韓国式の馴れ寿司/식해)や、アバイスンデ(大腸を使った太い腸詰/아바이순대)がある。アバイ村内をはじめとした束草市内の郷土料理店、または市場などで味わえるほか、江原道料理の専門店でも提供する。

朝鮮民主主義人民共和国では、同様の料理をナクチスンデ(낙지순대)と呼ぶ。

脚注


外部リンク

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関連項目