カルビグイ(牛カルビ焼き/갈비구이)

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カルビグイ갈비구이)は、牛カルビ焼き。

カルビグイ

概要

カルビグイ(갈비구이)は、牛カルビ焼き。カルビ(갈비)は肋骨、およびそのまわりの肉のこと。グイ(=クイ、구이)とは焼き物の総称。焼肉店ではクイを省略し、カルビと呼ぶことも多い。ソカルビ(소갈비)とも呼ぶ。肋骨まわりの肉を薄く切り広いて、網や鉄板などで焼いて味わう。下味をつけずにそのまま焼いたものをセンカルビ(生カルビ、생갈비)と呼び、甘い醤油ダレに漬け込んだものをヤンニョムカルビ(양념갈비)と呼ぶ。日本では骨を外したものもカルビと称するが、韓国では骨付きが前提であり、骨を外したものはカルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)と呼び分ける。牛焼肉の部位としては定番のひとつであり、カルビサル(骨なしの牛カルビ焼き/갈비살)トゥンシム(牛ロースの焼肉/등심)アンチャンサル(牛ハラミの焼肉/안창살)チャドルバギ(薄切り牛バラ肉の焼肉/차돌박이)などともに、牛焼肉店のメニューに並ぶことが多い。なお、豚のカルビを焼いた料理はテジカルビ(豚カルビ焼き/돼지갈비)と呼ぶ。類似の料理には、トッカルビ(叩いた牛カルビ焼き/떡갈비)がある。

  • LAカルビ
 
LAカルビ
LAカルビ(엘에이갈비)は、牛カルビ焼きの一種(「エルエイカルビ(LAカルビの焼肉/엘에이갈비)」の項目も参照)。LAカルビグイ(엘에이갈비구이)とも呼ぶ。カルビグイと同じく甘い醤油ダレに漬けたのち、鉄板や網などで焼いて調理をする。一般的なカルビグイは肋骨に沿って包丁を入れて薄く切り開くのに対し、LAカルビは肋骨ごと断ち切ってカットするとの違いがある。後者はアメリカで「Flanken Style」と呼ばれ、LAはアメリカのロサンゼルスを意味するとの説と、「Lateral Axis(側面の軸)」の頭文字を取ったとの説がある。ロサンゼルス説の中でも、同地域に多く住む韓国移民らが「Flanken Style」の牛カルビ焼きをLAカルビと呼んだのが始まりとする説と、アメリカ牛を輸入する際にロサンゼルス在住の同胞らが親しんでいる牛カルビとの意味で名付けられたとの説に分けられる。同じくロサンゼルスのコリアンタウンで普及したスンドゥブチゲ(柔らかい豆腐の鍋/순두부찌개)の専門店では、サイドメニューとしてLAカルビを提供することが多い。

歴史

1930年代

趙豊衍の報告
1914年生まれの随筆家、趙豊衍(조풍연)によれば、1939年にソウル市鍾路区楽園洞(チョンノグ ナグォンドン)のネンミョン(冷麺/냉면)店でカルビグイを提供したのが外食における始まりだったという[1]。当時はネンミョン1杯が20銭であり、カルビグイも同じく1皿20銭であった。

脚注

  1. 著:趙豊衍、訳:尹大辰, 1995, 『韓国の風俗 -いまは昔-』, 南雲堂, P30-31

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目