チャンオグイ(ウナギ焼き/장어구이)

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チャンオグイ장어구이)は、ウナギ焼き。

チャンオグイ。上がヤンニョムグイ(薬味ダレ焼き)、下がソグムグイ(塩焼き)

概要

チャンオ(장어)は漢字で「長魚」と書いてウナギやアナゴのこと。グイ(구이)は焼き物の総称。ウナギはペムジャンオ(뱀장어)、ミンムルチャンオ(민물장어)と呼ばれるが、省略してチャンオと呼ばれることも多い。開いて骨を除いたウナギを炭火などで下焼きし、醤油ダレ、またはコチュジャンダレを塗って網焼き、または鉄板焼きにする。主に専門店で食べる料理であり、焼肉のようにテーブルで焼きながら食べる形式が多い。甘い醤油ダレにつけて味わうほか、サンチュ(상추)、エゴマの葉などの葉野菜に包んでも味わう。類似の料理には、パダジャンオグイ(アナゴ焼き/바다장어구이)コムジャンオグイ(ヌタウナギ焼き/곰장어구이)などがある。チャンオグイをごはんに載せた料理はチャンオドッパプ(ウナ丼、장어덮밥)と呼ぶ。

地域

  • 仁川市江華郡
仁川市江華郡の江華海峡一帯は古くからウナギの名産地であり、トリミ(더리미)地区にチャンオグイの専門店が集まっている。
  • 京畿道坡州市
京畿道坡州市の臨津江(イムジンガン、임진강)沿いにチャンオグイの専門店が集まっている。
  • 忠清南道牙山市
忠清南道牙山市の仁州(インジュ、인주)地区にチャンオグイの専門店が集まっている。得山洞(トゥクサンドン、득산동)には韓国のチャンオグイ専門店としてはもっとも古い1936年創業の「恋春(연춘)」がある
  • 慶尚南道金海市
慶尚南道金海市の仏岩洞(プラムドン、불암동)に専門店が集まっており、西洛東江(ソナクトンガン、서낙동강)沿いの一帯は「江辺チャンオタウン(강변장어타운)」と呼ばれる。
  • 慶尚南道晋州市
慶尚南道晋州市の南江(ナムガン、남강)沿いにチャンオグイの専門店が集まっている。
  • 全羅北道高敞郡
全羅北道高敞郡の仁川江(インチョンガン、인천강)沿いは古くからウナギの名産地として知られ、「プンチョンジャンオ(風川ウナギ、풍천장어)」の名前でブランド化している。風川とは海水と淡水の入り混じる汽水域のことで、海水の流入とともに風が吹くことを示す。現在は天然物が激減して稀少になってしまったが、同地域の天然環境で育てたウナギが新たな名物となっている。

エピソード

韓食ペディアの執筆者である八田靖史は、著書『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』において、全羅北道高敞郡のチャンオグイを厳選したベスト8の1位として紹介した[1]

脚注

  1. 八田靖史, 2014, 『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品! ぶっちぎり108料理』, 三五館, P20-21

外部リンク

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関連項目