マラタン(麻辣湯/마라탕)
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この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。 |
マラタン(마라탕)は、麻辣湯。
概要
マラタンは中国料理の麻辣湯(マーラータン)を韓国語読みしたもの。「麻」は花椒(ホワジャオ)のしびれる辛さ、「辣」は唐辛子の辛さ、「湯」は鍋、スープ料理を指す。もともとは中国の四川料理にルーツがあるが、1990年代に中国の東北地方で麻醤(ゴマペースト)や花生醤(ピーナッツペースト)を加えるアレンジが生まれ、韓国ではこちらが主に普及している。きっかけとなったのは2010年代に入ってヤンコチ(羊肉の串焼き/양꼬치)を中心とした朝鮮族料理のブームが起こったことで、マラタンも人気メニューのひとつとして知名度が高まった。2010年代の後半には海外旅行ブームによって中華圏への渡航者が増えたことや、同時期に加熱した激辛ラーメンのブームと連動する形で、2018年頃からはトレンドの料理として独立していく。2020年代に入ってからはマラタンの専門店が急速に増えた。
- 麻辣味のブーム
- 麻辣味(마라맛)は、マラタンのような花椒と唐辛子を用いた辛さのテイスト。2019年頃からマラタンのしびれる辛さを、従来の韓国料理にはなかった新しい辛さとして着目し、テイストのひとつとして応用する流れが生まれた。2019年には麻辣味のラーメン、スナック菓子、チキン(韓国チキン/치킨)などが相次いで発売されたほか、キムパプ(海苔巻き/김밥)、トッポッキ(餅炒め/떡볶이)などの味付けにも応用された。麻辣味の「マラ(마라)」は、韓国語で「~するな」という意味とも重なるため、「辛くても諦めるな(매워도 포기마라)」「涙を我慢するな(눈물을 참지마라)」といったダジャレ的なコピーや商品名がブームに拍車をかけた。
- ロゼソースブームとの融合
- 2019年の麻辣味ブームと入れ替わる形で、2020年代に入るとロゼトッポッキ(餅のロゼソース炒め/로제떡볶이)の流行からロゼ味(=コチュジャンクリーム味、모제맛)が台頭していくが、次第に麻辣味とも融合し、しびれる辛さとクリーミーな辛さが融合した麻辣ロゼ味(마라로제맛)として次なるトレンドを構成するに至った。
脚注
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)