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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | トルムク([[도루묵]])はハタハタ。チゲ([[찌개]] | + | トルムク([[도루묵]])はハタハタ。チゲ([[찌개]])は野菜や肉、魚などを煮た鍋料理の総称である。内臓を取ったハタハタを、大根、長ネギなどとともにダシ汁で煮込み、粉唐辛子、コチュジャン、醤油などで味付けをする。ハタハタは[[江原道の料理|江原道]]の海沿い地域で水揚げが多く、トルムクチゲも[[江陵市の料理|江陵市]]、[[束草市の料理|束草市]]一帯の郷土料理店、海鮮料理店、刺身店で提供されることが多い。11月から12月上旬頃まではメスが卵を持っており、この時期のトルムクチゲがもっとも人気が高い。ハタハタを用いた料理としては、ほかにトルムックイ(ハタハタの焼き魚、[[도루묵구이]])、トルムクチョリム(ハタハタの煮付け、[[도루묵조림]])、トルムクチム(ハタハタの蒸し煮、[[도루묵찜]])などがある。 |
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+ | *ハタハタの名前に関する逸話 | ||
+ | :ハタハタの呼び名であるトルムク([[도루묵]])には命名に関する逸話がある。ハタハタはかつてムク([[묵]])という名前で呼ばれており、もともとは[[北朝鮮の料理|咸鏡道]]の名産品であった。朝鮮時代にある王様が戦乱を避けて[[北朝鮮の料理|咸鏡道]]へ逃れた際、地元民からハタハタを献上され、これがたいへん美味しいかったことから名前を尋ねた。地元民がムクと答えると、王様はもっとふさわしい名前がよいだろうと、その色合いからウノ(銀魚、[[은어2|은어]])と命名した。戦乱が落ち着いて都に戻った王様は、ハタハタの味が忘れられず、もう1度食べたいとわざわざ運ばせた。ところが長距離を移動したハタハタは味が落ちており、それに怒った王様は銀魚という名前を取り上げ、もとのムクに戻せと命じた。韓国語で「もとに」は「トロ(도로)」と発音し、もとのハタハタで「トロムク(도로묵)」。これがなまって現在のトルムクになったとされる。ちなみに現在の韓国語でウノ([[은어]])はアユのことを指す。 | ||
== エピソード == | == エピソード == |