「ナクチボックム(テナガダコ炒め/낙지볶음)」の版間の差分

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[[ファイル:23021803.jpg|300px|thumb|武橋洞・瑞林洞ナクチコルモクの一角を成した老舗店「ソリンナクチ(서린낙지)」のナクチボックム]]
 
[[ファイル:23021803.jpg|300px|thumb|武橋洞・瑞林洞ナクチコルモクの一角を成した老舗店「ソリンナクチ(서린낙지)」のナクチボックム]]
 
;武橋洞・瑞麟洞ナクチ通り
 
;武橋洞・瑞麟洞ナクチ通り
:[[ソウル市の料理|ソウル市]]の中区武橋洞(チュング ムギョドン、중구 무교동)と隣接する鍾路区瑞麟洞(チョンノグ ソリンドン、종로구 서린동)一帯では、1960年代にナクチボックムの専門店が増え、ナクチコルモク(テナガダコ通り、낙지골목)と呼ばれるようになった。この地域は繁華街として、それ以前からシルビチプ([[실비집]])と呼ばれる安価な居酒屋が多かったが、料理の中からナクチボックムが人気を集め、専門店街として発展していった。1968年7月2日付の東亜日報(동아일보)記事には、ある建設会社の社員が「数日前にソウル、武橋洞の裏路地にある居酒屋でナクチボックムを肴に同僚3人とマッコリを飲んだ」<ref>[https://newslibrary.naver.com/viewer/index.naver?articleId=1968070200209206001&editNo=2&printCount=1&publishDate=1968-07-02&officeId=00020&pageNo=6&printNo=14375&publishType=00020 無知(무지)속에 파고든 빛좋은『亡國品(망국품)』] 、NAVERニュースライブラリー、2023年2月16日閲覧</ref>との記述があり、1969年8月31日付の朝鮮日報(조선일보)記事には「4、5年前から起こり始めた瑞麟洞のナクチコルモク」<ref>[https://newslibrary.naver.com/viewer/index.naver?articleId=1969083100239104001&editNo=1&printCount=1&publishDate=1969-08-31&officeId=00023&pageNo=4&printNo=14886&publishType=00010 原料(원료)는 밀가루‥‥날림醸造(양조) 많아] 、NAVERニュースライブラリー、2023年2月16日閲覧</ref>と書かれていることから、1960年代の前半から半ばにかけて地域に根付いたとみられる。だがその後、1970~90年代に地域の再開発が進められたことで、人気店でも移転を余儀なくされることが多く、現在は近隣地域などに老舗が散らばっている。また、ナクチコルモクのイメージから、武橋洞、瑞麟洞の名前を屋号に掲げる店は現在も多い。
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:[[ソウル市の料理|ソウル市]]の中区武橋洞(チュング ムギョドン、중구 무교동)と隣接する鍾路区瑞麟洞(チョンノグ ソリンドン、종로구 서린동)一帯では、1960年代にナクチボックムの専門店が増え、ナクチコルモク(テナガダコ通り、낙지골목)と呼ばれるようになった。この地域は繁華街として、それ以前からシルビチプ([[실비집]])と呼ばれる安価な居酒屋が多かったが、料理の中からナクチボックムが人気を集め、専門店街として発展していった。1968年7月2日付の東亜日報(동아일보)記事には、ある建設会社の社員が「数日前にソウル、武橋洞の裏路地にある居酒屋でナクチボックムを肴に同僚3人とマッコリを飲んだ」<ref>[https://newslibrary.naver.com/viewer/index.naver?articleId=1968070200209206001&editNo=2&printCount=1&publishDate=1968-07-02&officeId=00020&pageNo=6&printNo=14375&publishType=00020 無知(무지)속에 파고든 빛좋은『亡國品(망국품)』] 、NAVERニュースライブラリー、2023年2月16日閲覧</ref>との記述があり、1969年8月31日付の朝鮮日報(조선일보)記事には「4、5年前から起こり始めた瑞麟洞のナクチコルモク」<ref>[https://newslibrary.naver.com/viewer/index.naver?articleId=1969083100239104001&editNo=1&printCount=1&publishDate=1969-08-31&officeId=00023&pageNo=4&printNo=14886&publishType=00010 原料(원료)는 밀가루‥‥날림醸造(양조) 많아] 、NAVERニュースライブラリー、2023年2月16日閲覧</ref>と書かれていることから、1960年代の前半から半ばにかけて地域に根付いたとみられる。だがその後、1970~90年代に地域の再開発が進められたことで、人気店でも移転を余儀なくされ、現在は近隣地域などに老舗が散らばっている。また、ナクチコルモクのイメージから、武橋洞、瑞麟洞の名前を屋号に掲げる店は現在も多い。
  
 
;凡一洞チョバンナクチ
 
;凡一洞チョバンナクチ
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=== ナッコプセ ===
 
=== ナッコプセ ===
 
[[ファイル:23021805.JPG|300px|thumb|調理前のナッコプセ]]
 
[[ファイル:23021805.JPG|300px|thumb|調理前のナッコプセ]]
:ナッコプセ([[낙곱새]])は、テナガダコと牛の小腸とエビの炒め鍋。ナッ(낙)はナクチ(テナガダコ、[[낙지]])、コプはコプチャン(牛の小腸、[[곱창]])、セはセウ(エビ、[[새우]])のいずれも頭文字で、チョバンナクチ([[釜山市の料理|釜山]]式ナクチボックム)のバリエーションメニューである。1990年代頃から本格的に普及したと見られ、ほかにもさまざまな具の選択肢がある中で、ナッコプセが飛び抜けて有名になった。近年はチョバンナクチよりも、ナッコプセの名称がより優位になった印象がある。チョバンナクチにトッピングをした類似のメニューとしては以下がある。また、ナッコプセから派生して、テナガダコ以外の主材料に牛の小腸とエビをトッピングするアレンジも見られる。
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:ナッコプセ([[낙곱새]])は、テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋。ナッ(낙)はナクチ(テナガダコ、[[낙지]])、コプ(곱)はコプチャン(牛の小腸、[[곱창]])、セ(새)はセウ(エビ、[[새우]])のいずれも頭文字で、[[釜山市の料理|釜山市]]の郷土料理として知られる[[釜山市の料理#チョバンナクチ(テナガダコの炒め物/조방낙지)|チョバンナクチ(釜山式テナガダコ炒め/조방낙지)]]のバリエーションメニューである。1990年代頃から本格的に普及したと見られ、ほかにもさまざまな具の選択肢がある中で、ナッコプセが飛び抜けて有名になった。近年はチョバンナクチよりも、ナッコプセの名称がより優位になっている。チョバンナクチにトッピングをした類似のメニューとしては以下がある。また、ナッコプセから派生して、テナガダコ以外の主材料に牛の小腸とエビをトッピングするアレンジも見られる。
  
 
:*ナッコプ([[낙곱]]):テナガダコと牛の小腸の炒め鍋。
 
:*ナッコプ([[낙곱]]):テナガダコと牛の小腸の炒め鍋。
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