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+ | 洛東江の蛇行する豊川面河回里(プンチョンミョン ハフェリ、풍천면 하회리)地区には豊山柳氏の一族が住む河回村(ハフェマウル、하회마을)があり、朝鮮時代の伝統家屋が残るほか、儒教文化を現代に伝える貴重な民俗村としてユネスコの世界文化遺産にも登録されている。そのほか朝鮮時代の私塾である陶山書院(トサンソウォン、도산서원)や、屏山書院(ピョンサンソウォン、병산서원)、韓国最古の木造建築とされる極楽殿(国宝第15号)を有する鳳停寺(ポンジョンサ、봉정사)など歴史的な見どころを豊富に有する。[[ソウル市の料理|ソウル市]]から安東市までは、ソウル高速バスターミナル、東ソウル総合ターミナルから安東バスターミナルまで高速バスで約2時間40分~3時間の距離。また清涼里駅から安東駅までムグンファ号で約3時間30分の距離である。 | ||
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2018年8月13日 (月) 01:07時点における版
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この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。 |
金泉市(キムチョンシ、김천시)は慶尚北道の南西部に位置する地域。本ページでは金泉市の料理、特産品について解説する。
地域概要
金泉市は慶尚北道の南西部に位置し、北部は慶尚北道の尚州市、北東部は慶尚北道の亀尾市、東部は慶尚北道の漆谷郡、南東部は慶尚北道の星州郡、南部は慶尚南道の居昌郡、西部は全羅北道の茂朱郡、忠清北道の永同郡と接する。人口は14万1812人(2018年7月)[1]。市の北部から南西部にかけては1000mを超す山々が連なり、小白山脈の一角を成しつつ、これらが忠清北道、全羅北道との境界となっている。中でも岷周之山(ミンジュジサン、민주지산)の三道峰(サムドボン、삼도봉)は3地域の境に位置する象徴的な存在である。市の北西部に位置する秋風嶺(チュプンニョン、추풍령)は小白山脈の中でも比較的低く、往来しやすい峠であり、古くから交通の要衝となった。朝鮮時代の9大路に数えられる嶺南右路は、当時の漢陽(現在のソウル)から、良才(ソウル市瑞草区)、竹山(現在の安城)、清州、永同、秋風嶺を通って、金泉、星州、玄風(現在の大邱市達城郡)、金海へと続く道である[2]。こうしたかつての幹線道路は現在の交通網にも影響を残しており、秋風嶺地区には京釜高速道路と京釜線が通っている。市の中央部には洛東江(ナクトンガン、낙동강)の支流である、甘川(カムチョン、감천)が南西部から北東部に向けて流れている。
洛東江の蛇行する豊川面河回里(プンチョンミョン ハフェリ、풍천면 하회리)地区には豊山柳氏の一族が住む河回村(ハフェマウル、하회마을)があり、朝鮮時代の伝統家屋が残るほか、儒教文化を現代に伝える貴重な民俗村としてユネスコの世界文化遺産にも登録されている。そのほか朝鮮時代の私塾である陶山書院(トサンソウォン、도산서원)や、屏山書院(ピョンサンソウォン、병산서원)、韓国最古の木造建築とされる極楽殿(国宝第15号)を有する鳳停寺(ポンジョンサ、봉정사)など歴史的な見どころを豊富に有する。ソウル市から安東市までは、ソウル高速バスターミナル、東ソウル総合ターミナルから安東バスターミナルまで高速バスで約2時間40分~3時間の距離。また清涼里駅から安東駅までムグンファ号で約3時間30分の距離である。
- 道庁の移転
- 慶尚北道の道庁はもともと大邱市に置かれていたが、2016年2月に安東市へと移転した。
食文化の背景
代表的な料理
- カンコドゥンオ(塩サバの焼き魚/간고등어)
- コンジングクス(冷たいスープ麺/건진국수)
- トゥルチギクッ(キノコと野菜の鍋/두루치기국)
- マグクス(山芋麺のウドン/마국수)
- ポボリチャルトク(アズキ餅/버버리찰떡)沃野洞
- アンドンクッパプ(安東式のスープごはん/안동국밥)
- アンドンククシ(安東式のウドン/안동국시)
- チムタク(鶏肉と野菜の蒸し煮/찜닭)
- ホッチェサパプ(祭祀風定食/헛제사밥)
代表的な特産品
代表的な酒類・飲料
- アンドンソジュ(安東焼酎/안동소주)
- アンドンシッケ(安東式の甘酒/안동식혜)
飲食店情報
以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。
- カチクモンチプ(까치구멍집)
- 住所:慶尚北道安東市石洲路203(象牙洞513-1)
- 住所:경상북도 안동시 석주로 203(상아동 513-1)
- 電話:054-821-1056
- 料理:ホッチェサバプ(祭祀風定食/헛제사밥)
- シゴルジャントクッパプ(시골장터국밥)
- 住所:慶尚北道安東市ウムシゲキル27(南部洞148-6)
- 住所:경상북도 안동시 음식의길 27(남부동 148-6)
- 電話:054-859-9898
- 料理:チャントクッパプ(市場式のスープごはん)
- 安端態(안단태)
- 住所:慶尚北道安東市民俗村キル26(城谷洞815-1)
- 住所:경상북도 안동시 민속촌길 26(성곡동 815-1)
- 電話:054-823-7456
- 料理:カフェ
- 安東チャムマポリパン(안동참마보리빵)
- 住所:慶尚北道安東市永嘉路6-1(雲興洞181-29)
- 住所:경상북도 안동시 영가로 6-1(운흥동 181-29)
- 電話:054-857-4466
- 料理:チャムマポリパン(山芋饅頭)
- ユンガネチョングッチャン(윤가네청국장)
- 住所:慶尚北道安東市豊川面チプン路1791-7(佳谷里324-4)
- 住所:경상북도 안동시 풍천면 지풍로 1791-7(가곡리 324-4)
- 電話:054-853-3989
- 料理:チョングッチャン(韓国式の納豆汁)、カンコドゥンオ(塩サバの焼き魚)
エピソード
韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2003年1月に初めて安東市を訪れた。河回村や安東民俗博物館を訪ね、郷土料理であるカンコドゥンオ(塩サバの焼き魚/간고등어)、ホッチェサバプ(祭祀風定食/헛제사밥)、アンドンシッケ(安東式の甘酒/안동식혜)を味わうという定番の観光を満喫した。中でもホッチェサバプの醤油で味わうピビムパプ(ビビンバ/비빔밥)にいたく感動し、それを後に自身の執筆するメールマガジン『コリアうめーや!!第48号』にて、これをモチーフとした拙い昔話風の物語を書いたりもした[3]。
脚注
- ↑ 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2018年8月13日閲覧
- ↑ 영남대로(嶺南大路) 、朝鮮王朝実録辞典、2018年8月13日閲覧
- ↑ コリアうめーや!!第48号 安東むかしむかし物語その1 、韓食生活、2018年8月12日閲覧
外部リンク
- 関連サイト
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)
- 韓国語食の大辞典アプリ版(八田靖史制作の韓国料理専門辞典)