「タッカンマリ(丸鶏の鍋/닭한마리)」の版間の差分

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== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
 
=== 1970年代 ===
 
=== 1970年代 ===
韓国では1960年代後半から高速道路の整備が進み、各地で高速バスが運行するようになった。1968年に誕生した東大門市外バスターミナルは1970年に京釜高速道路が全線開通すると、地方から東大門の卸売市場を訪れる人たちで賑わった。こうした高速バスの利用客に対し、すぐ提供できてボリュームのある料理として生まれたのがタッカンマリである。もともとはタッカルグクス([[닭칼국수]]、鶏を入れた韓国式うどん)として販売されていたものが、徐々にアレンジされて現在の姿になったと考えられる。なお、東大門市外バスターミナルは1978年8月に江南のソウル高速バスターミナルと統合され、跡地は1970年にオープンした東大門総合市場の駐車場として使われた後、2014年2月にホテル「JWマリオット東大門スクエアソウル」がオープンした。<ref>[http://ko.wikipedia.org/wiki/%EB%8F%99%EB%8C%80%EB%AC%B8%EC%8B%9C%EC%99%B8%EB%B2%84%EC%8A%A4%ED%84%B0%EB%AF%B8%EB%84%90 동대문시외버스터미널] 、위키백과、2014年10月8日閲覧</ref>
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韓国では1960年代後半から高速道路の整備が進み、各地で高速バスが運行するようになった。1968年に誕生した東大門市外バスターミナルは1970年に京釜高速道路が全線開通すると、地方から東大門の卸売市場を訪れる人たちで賑わった。こうした高速バスの利用客に対し、すぐ提供できてボリュームのある料理として生まれたのがタッカンマリである。もともとはタッカルグクス([[닭칼국수]]、鶏を入れた韓国式うどん)として販売されていたものが、徐々にアレンジされて現在の姿になったと考えられる。現在タッカンマリを提供する店で、残ったスープにカルグクスを入れることや、料理名をタッカンマリカルグクスと表記する店があるのもその名残であろう。なお、東大門市外バスターミナルは1978年8月に江南のソウル高速バスターミナルと統合され、跡地は1970年にオープンした東大門総合市場の駐車場として使われた後、2014年2月にホテル「JWマリオット東大門スクエアソウル」がオープンした。<ref>[http://ko.wikipedia.org/wiki/%EB%8F%99%EB%8C%80%EB%AC%B8%EC%8B%9C%EC%99%B8%EB%B2%84%EC%8A%A4%ED%84%B0%EB%AF%B8%EB%84%90 동대문시외버스터미널] 、위키백과、2014年10月8日閲覧</ref>
  
 
*「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」の開店
 
*「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」の開店
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:「その路地に点在するタッカンマリ店は短くて5年、長くて30年を越える歳月を過ごしている。だが、今の店舗ができる前、個人宅でタッカルグクスを販売していた時期までさかのぼれば、その路地におけるタッカンマリ店の歴史は30年よりはるか前までさかのぼらなければならない。当時タッカルグクスを売っていたおばあさんの家を28年前に引き継いで、今まで「タッカンマリ」を扱ってきた飲食店の主人に話を聞いてみると、おばあさんのひとりが現在のタッカンマリスタイルではない、鶏肉を入れたカルグクスを作って出していたという。瓦ぶき伝統家屋の板の間と個室でお客さんを受けた。今の社長はその家をそっくり引き継いで、当時庭だったところにホールを作って食卓を置いた。今残っている店の中でもっとも古い店は「陳玉華ハルメタッカンマリ」だ。しかし店で火事が起きて、2009年2月に建て直した。この店もまた、当初は今のようなタッカンマリではなくタッカルグクスを販売した。すなわち東大門タッカンマリ通りの元祖はタッカルグクスであったという訳だ」(原文1)。<ref>http://korean.visitkorea.or.kr/kor/inut/where/where_main_search.jsp?cid=704507 [서울 종로구] 서울 동대문 닭한마리 골목] 、韓国観光公社公式ウェブサイト「대한민국 구석구석」、2014年10月8日閲覧</ref>
 
:「その路地に点在するタッカンマリ店は短くて5年、長くて30年を越える歳月を過ごしている。だが、今の店舗ができる前、個人宅でタッカルグクスを販売していた時期までさかのぼれば、その路地におけるタッカンマリ店の歴史は30年よりはるか前までさかのぼらなければならない。当時タッカルグクスを売っていたおばあさんの家を28年前に引き継いで、今まで「タッカンマリ」を扱ってきた飲食店の主人に話を聞いてみると、おばあさんのひとりが現在のタッカンマリスタイルではない、鶏肉を入れたカルグクスを作って出していたという。瓦ぶき伝統家屋の板の間と個室でお客さんを受けた。今の社長はその家をそっくり引き継いで、当時庭だったところにホールを作って食卓を置いた。今残っている店の中でもっとも古い店は「陳玉華ハルメタッカンマリ」だ。しかし店で火事が起きて、2009年2月に建て直した。この店もまた、当初は今のようなタッカンマリではなくタッカルグクスを販売した。すなわち東大門タッカンマリ通りの元祖はタッカルグクスであったという訳だ」(原文1)。<ref>http://korean.visitkorea.or.kr/kor/inut/where/where_main_search.jsp?cid=704507 [서울 종로구] 서울 동대문 닭한마리 골목] 、韓国観光公社公式ウェブサイト「대한민국 구석구석」、2014年10月8日閲覧</ref>
  
=== 2010年代 ===
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【原文1】「그 골목 닭한마리집들은 짧게는 5년부터 길게는 30년이 넘는 세월 동안 그 자리를 지키고 있다. 그러나 지금의 식당이 있기 전 개인집에서 닭칼국수를 팔던 시절까지 거슬러 올라가면 그 골목 닭한마리집의 역사는 30년 보다 훨씬 더 전으로 거슬러올라가야 한다. 당시 닭칼국수를 팔던 할머니집을 28년 전에 인수해서 지금까지 '닭한마리'를 팔던 식당 주인의 이야기를 들어보면 할머니 한 분이 지금의 '닭한마리'식의 요리가 아니라 닭고기를 넣고 칼국수를 끓여 팔았다고 한다. 기와 얹은 한옥집 마루와 방에서 손님을 받았다. 지금의 사장은 그 집을 고스란히 인수해서 당시 마당이었던 곳에 홀을 만들고 식탁을 놓았다. 지금 남아 있는 집들 가운데서 가장 오래된 집은 '진옥화 닭한마리'이다. 그러나 식당에 불이 났고 2009년 2월 재건축 하였다. 이 집 또한 처음에는 지금의 '닭한마리'식의 요리가 아니라 '닭칼국수'를 팔았다. 그러니까 동대문 닭한마리 골목 요리의 원조는 닭칼국수인 셈이다.」。
2010年から11年頃に豚肉の特殊部位を扱う専門店が続々と増えてブームになった。これは2008年頃からの韓牛ブームによって、牛肉の特殊部位を提供する店が増えたことも影響していると考えられる。カルメギサルはハンジョンサル([[항정살]]、首すじの肉、豚トロ)、カブリサル([[가브리살]]、バラ肉を包んでいる肉 )、コプテギ([[껍데기]]、豚皮)などとともに代表的な豚肉の特殊部位として定着している。
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=== 2000年代 ===
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2000年代に入ってインターネットサイトや、ガイドブックなどで東大門のタッカンマリ通りが取り上げられるようになると、日本人観光客の姿も増えるようになった。代表的な旅行サイトであるソウルナビでは、2000年5月14日に店舗紹介記事が、2002年1月25日に飲食体験レポートとして「(11)『タッハンマリ』を食べに行こう!」が掲載された。これらは同サイトの掲示板でも話題となり、クチコミの広がりによってタッカンマリの知名度をおおいに向上させた。現在は記事がリニューアルされている。<ref>http://www.seoulnavi.com/food/12/ チンオックァ・ハルメ・ウォンジョ・タッカンマリ/陳玉華ハルメ元祖タッハンマリ] 、ソウルナビ、2014年10月8日閲覧</ref>
  
 
== 種類 ==
 
== 種類 ==
カルメギサルには次のような種類がある。
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タッカンマリには次のような種類がある。
  
*センカルメギサル(생갈매기살)
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*ハンバンタッカンマリ(한방닭한마리)
:味付けなしのカルメギサル
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:漢方材を加えたタッカンマリ
*ヤンニョムカルメギサル(양념갈매기살)
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*トジョンタッカンマリ(토종닭한마리)
:辛い薬味ダレを絡めたカルメギサル
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:地鶏を使用したタッカンマリ
*マヌルカルメギサル(마늘갈매기살)
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*タッカンマリバン(닭한마리반)
:ニンニクダレを絡めたカルメギサル
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:鶏一羽半という意味で、半羽追加。二羽の場合はタットゥマリ(닭두마리)となる。
  
 
== 日本における定着 ==
 
== 日本における定着 ==
日本では焼肉店などで豚ハラミとして提供されている。韓国料理のカルメギサルとしては、まだほとんど馴染みがなく、これからの定着が期待される。
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東京では2003~4年頃からタッカンマリをメニューに掲げる店が登場している。
  
 
== エピソード ==
 
== エピソード ==
*韓食ペディアの執筆者である八田靖史は留学時代の2000年に豚焼肉店でメニューにカルメギサルを発見し、韓国ではカモメの肉を食べるのだと本気で勘違いをした過去がある。
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*韓食ペディアの執筆者である八田靖史は留学時代の2000年にソウルの汝矣島で初めてタッカンマリを食べた。つけダレにニラを加えて食べるタイプの店で、そのイメージが強かったせいか、自分でタッカンマリを作るときはついニラを入れたくなると語る。
  
 
== 地域 ==
 
== 地域 ==
*ソウル市麻浦区桃花洞
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*ソウル市鍾路区鍾路5街
:孔徳駅の近くにカルメギサルの専門店が集まっており、麻浦カルメギサル通りと呼ばれる。
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:細い路地の中に専門店が密集しており、東大門タッカンマリ通り、鍾路5街タッカンマリ通りなどと呼ばれる。
*ソウル市鍾路区敦義洞
 
:鍾路3街駅の近くにカルメギサルの専門店が集まっており、鍾路3街カルメギサル通り(종로3가 갈매기살골목)と呼ばれる。
 
*京畿道城南市中院区麗水洞
 
:麗水洞にカルメギサルの専門店が集まっている。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
*[http://zukan.com/koreanfood/internal11470 韓国料理図鑑(カルメギサル)/ズカンドットコム]
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*[http://zukan.com/koreanfood/internal11701 韓国料理図鑑(タッカンマリ)/ズカンドットコム]
 
*[http://kansyoku-life.com/ 韓食生活]
 
*[http://kansyoku-life.com/ 韓食生活]
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
  
{{DEFAULTSORT:かるめきさる}}
+
{{DEFAULTSORT:たっかんまり}}
 
[[Category:韓食ペディア]]
 
[[Category:韓食ペディア]]
 
[[Category:ソウルの料理]]
 
[[Category:ソウルの料理]]
[[Category:京畿道の料理]]
+
[[Category:鍋・スープ料理]]
[[Category:肉・卵料理]]
+
[[Category:鶏肉料理]]
[[Category:豚肉料理]]
 
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