「ヤンニョムケジャン(ワタリガニの辛味ダレ漬け/양념게장)」の版間の差分

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[[ファイル:23010823.JPG|thumb|400px|ヤンニョムケジャン]]
 
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'''ヤンニョムケジャン'''([[양념게장]])は、ワタリガニの辛味ダレ漬け。
 
'''ヤンニョムケジャン'''([[양념게장]])は、ワタリガニの辛味ダレ漬け。
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== 名称 ==
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ヤンニョム([[양념]])はさまざまな調味料、香辛料、香味野菜などを混ぜ合わせた辛味ダレ。ケジャン([[게장]])はカニを薬味醤油や辛味ダレに漬けたものを表す。本来はカニ全般の辛味ダレ漬けを指す料理名だが、ワタリガニで作られることがもっとも多く、ヤンニョムケジャンだけでワタリガニの辛味ダレ漬けを意味することが多い。ワタリガニはコッケ([[꽃게]])と呼び、コッケジャン([[꽃게장]])、またはヤンニョムコッケジャン([[양념꽃게장]])とも呼ぶ。発音は「ヤンニョムゲジャン」がより近い。発音表記は[양념게장]。漢字表記は[양념게醬]。
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*日本語訳
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:主材料と調理法から「ワタリガニの〇〇漬け」「ワタリガニの〇〇和え」といった訳が多い。〇〇の部分は多岐に渡り、「薬味」「薬味ダレ」「辛味」「辛味ダレ」「甘辛」「甘辛ダレ」「辛味噌」「甘辛味噌」などのほか、そのまま「ヤンニョム漬け」「ヤンニョム和え」とする訳も見られる。「ワタリガニのキムチ」「カニキムチ」といった訳も見られるが、韓国では魚介類を漬けたものをキムチと呼ぶことはなく、本来的には誤用である。また、ワタリガニは本来、ワタリガニ科の総称であり、標準和名はガザミであるため、「ガザミの〇〇漬け」「ガザミの〇〇和え」といった訳も見かけるが、ワタリガニがガザミの通称として広く使用されていることから少数派になっている。本辞典では「ワタリガニの辛味ダレ漬け」を使用している。
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=== ワタリガニの語源 ===
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:ワタリガニを指す「꽃게」は直訳すると「花蟹」となるが、もともとは「곶게」が変化したものとされ、「곶」は漢字で「串」と書いて「岬」を意味する。甲羅の両端が岬のようにとがっていることを指したもので、朝鮮時代後期の学者、李瀷(イ・イク、이익)が1760年頃に書いたとされる百科事典『星湖僿説(성호사설)』では、ワタリガニの語源について、「俗称を串蟹というのは背中に串のようなふたつの角があるからだ」【原文1】<ref>[https://db.itkc.or.kr/dir/item?itemId=BT#dir/node?dataId=ITKC_BT_1368A_0050_010_0400&viewSync=OT 星湖僿説 / 第4巻萬物門(蟹)] 、韓国古典総合DB、2025年3月3日閲覧</ref>と紹介している。
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:【原文1】「俗名串蟹以匡有两角如串也」
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
ヤンニョム([[양념]])はさまざまな調味料、香辛料、香味野菜などを混ぜ合わせた辛味ダレ。ケジャン([[게장]])はカニを薬味醤油や辛味ダレに漬けたものを表す。本来はカニ全般の辛味ダレ漬けを指す料理名だが、ワタリガニで作られることがもっとも多く、ヤンニョムケジャンだけでワタリガニの辛味ダレ漬けを意味することが多い。ワタリガニはコッケ([[꽃게]])と呼び、コッケジャン([[꽃게장]])、またはヤンニョムコッケジャン([[양념꽃게장]])とも呼ぶ。生のワタリガニを丸ごと辛味ダレに漬け込んで作る。食べる際は殻ごとぶつ切りにして中の身を味わう。主に専門店や海鮮料理店のメニューに並ぶほか、市場でも販売される。ワタリガニを用いた料理としては、ほかに[[カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)]]、[[コッケタン(ワタリガニ鍋/꽃게탕)]]、[[コッケチム(ワタリガニ蒸し/꽃게찜)]]などがある。
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ヤンニョムケジャンは、生のワタリガニを丸ごと辛味ダレに漬け込んで作る。食べる際は殻ごとぶつ切りにして中の身を味わう。主に専門店や海鮮料理店のメニューに並ぶほか、市場でも販売される。ワタリガニを用いた料理としては、ほかに[[カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)]]、[[コッケタン(ワタリガニ鍋/꽃게탕)]]、[[コッケチム(ワタリガニ蒸し/꽃게찜)]]などがある。
  
 
*主産地
 
*主産地
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