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(→食文化の背景) |
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== 代表的な料理 == | == 代表的な料理 == | ||
− | + | === アグチム(アンコウの蒸し煮/아구찜) === | |
− | + | アグチム([[아구찜]])は、アンコウの蒸し煮(「[[アグチム(アンコウの蒸し煮/아구찜)]]」の項目も参照)。かつて韓国ではアンコウの利用が盛んではなかったが、1960年代半ばに午東洞(オドンドン、오동동)地区の飲食店「チンチャチョガチプ(진짜초가집)」で、干したアンコウをセリや豆モヤシと辛いタレで蒸し煮にしたアグチムが開発され、これが定着して全国区の料理になった。現在では生のアンコウをぶつ切りにして用いるのが主流だが、馬山地区の専門店では現在も生アンコウと乾燥アンコウを選んで注文できる。馬山合浦区(マサンハッポグ、마산합포구)の午東洞に「馬山アグチム通り(마산명물아구찜거리)」がある。 | |
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− | + | === ポックッ(フグのスープ/복국) === | |
− | + | ポックッ([[복국]])は、フグのスープ(「[[ポックッ(フグのスープ/복국)]]」の項目も参照)。馬山合浦区(マサンハッポグ、마산합포구)の午東洞に「馬山フグ料理通り(마산복요리거리)」がある。トラフグ([[자주복]])、シマフグ([[까치복]])、シロサバフグ([[은복]]、[[은밀복]])などのフグを、セリや豆モヤシとともに、ニンニクを効かせたスープで味わう。1899年の馬山港(マサンハン、마산항)開港以降、馬山地区には多くの日本人が移り住み、フグは高級魚として人気があった。当初は日本人相手の商売だったが、そのまま地元に根付いて郷土料理になった。 | |
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− | + | === ソクセプルコギ(牛肉の網焼き/석쇠불고기) === | |
− | + | ソクセプルコギ(석쇠불고기)は、牛肉の網焼き(「[[ソクセプルコギ(牛肉の網焼き/석쇠불고기)]]」の項目も参照)。義昌区(ウィチャング、의창구)地区の名物料理として知られ、1970年代に南海高速道路を建設する際、作業員たちがスタミナ補給のために好んで食べて有名になった。ソクセプルコギでひとしきり焼酎を飲んだ後、ソクッパプ(牛肉のクッパ、소국밥)でシメるのが定番の流れとなっている。 | |
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+ | === テグポルチム(マダラの頭の蒸し煮/대구뽈찜) === | ||
+ | テグポルチム(대구뽈찜)は、マダラの頭の蒸し煮(「[[テグポルチム(マダラの頭の蒸し煮/대구뽈찜)]]」の項目も参照)。鎮海区(チネグ、진해구)地区はマダラ([[대구]])の名産地であり、専門店ではテグフェ(マダラの刺身、[[대구회]])、[[テグタン(マダラ(真鱈)の鍋/대구탕)]]、テグメウンタン(マダラの辛い鍋、[[대구매운탕]])などの料理も味わえる。 | ||
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+ | === ミドドクトッパプ(エボヤのビビンバ/미더덕덮밥) === | ||
+ | ミドドクトッパプ([[미더덕덮밥]])は、エボヤのビビンバ。生のエボヤから内臓を取り、よく叩いたものをごはんの上に載せ、とびこ(날치알]])や、揉み海苔、ゴマなどを振って混ぜて味わう。ミドドク(エボヤ、미더덕)は馬山合浦区(マサンハッポグ、마산합포구)地区の名産であり、専門店ではミドドクフェ(エボヤの刺身、미더덕회)、生のエボヤを生野菜と和えたミドドクムチム(エボヤの和え物、미더덕무침)などの料理を味わえる。 | ||
== 代表的な特産品 == | == 代表的な特産品 == |