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*唐辛子の伝来と普及 | *唐辛子の伝来と普及 | ||
− | : | + | :『飲食知味方』の大きな特徴のひとつに唐辛子が一切使われていないことがあげられる。中米を原産とする唐辛子は16世紀後半から17世紀初頭にかけて日本を経由して伝わったとされ、もっとも古い記録は1614年に書かれた『芝峰類説(지봉유설)』に見られる。『飲食知味方』の執筆年代よりも50年以上もさかのぼるが、少なくとも英陽郡の周辺ではまだ一般的な食材でなかったと考えられる。韓国料理は唐辛子の普及によって大きく姿を変えたが、『飲食知味方』のレシピはそれ以前の姿を知るのに役立つ。なお、唐辛子が料理のレシピに登場するのは、1766年に書かれた『増補山林経済(증보산림경제)』が初めてであり、この時期には普及が進んでいたと見られる。 |
*現代韓国料理との差異 | *現代韓国料理との差異 |