ウノグイ(アユの焼き魚/은어구이)

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ウノグイ

ウノグイ은어구이)は、アユの焼き魚。

概要

ウノグイのウノ(은어)は漢字で「銀魚」と書いてアユのこと。グイ(=クイ、구이)は焼き物を総称する。内臓を抜いて塩を振り、網焼き、炭火焼きなどにする。腹の中に刻んだニンニク、青唐辛子などを詰めて焼くこともある。初夏から夏にかけて旬を迎え、かつては陰暦6月になると宮中への進上品にも用いられた。南部の蟾津江(ソムジンガン、섬진강)沿いの地域や、慶尚北道奉化郡などが産地として有名である。近年は天然物が減少し、養殖したものを利用することも多く、主に川魚料理、川ガニ料理の専門店で提供される。‎アユを用いた料理としては、ほかにウノフェ(アユの刺身、은어회)、ウノティギム(アユの天ぷら、은어튀김)、ウノバプ(アユごはん、은어밥)などがある。

  • ハタハタの別称
ハタハタ(도루묵)の別称を「ウノ(은어)」と呼ぶ。

地域

  • 慶尚北道奉化郡
慶尚北道奉化郡を流れる乃城川(ネソンチョン、내성천)は洛東江(ナクトンガン、낙동강)の上流域にあり、1960年代まではたくさんのアユがとれた。現在はダムの建設など自然環境に変化が大きく、天然のアユはほとんど見られなくなってしまったが、地域の名産品として養殖や稚魚の放流などに力を入れている。毎年、8月には「奉化アユ祭り(봉화은어축제)」が開催され、アユのつかみどりなどを行う。
  • 慶尚南道密陽市
慶尚南道密陽市では、市内を流れる密陽江(ミリャンガン、밀양강)や支流の丹場川(タンジャンチョン、단장천)沿いに専門店が多くあり、アユの養殖場を併設しているところもある。
  • 慶尚南道河東郡
慶尚南道河東郡は、蟾津江(ソムジンガン、섬진강)を挟んで全羅南道との境に位置し、アユ(은어)をはじめ、シジミ(재첩)、モクズガニ(동남참게)、スミノエガキ(벚굴)などが名産として知られる。
  • 全羅南道谷城郡
全羅南道谷城郡には、蟾津江(ソムジンガン、섬진강)と宝城江(ポソンガン、보성강)が流れ、両河川の合流地点となる梧谷面鴨緑里(オゴンミョン アムノンニ、오곡면 압록리)一帯にはチュウゴクモクズガニ(참게)とアユ(은어)料理の専門店が多く、「鴨緑チュウゴクモクズガニ・アユ通り(압록 참게은어거리)」と呼ばれる。

脚注


外部リンク

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関連項目