30,747
回編集
32行目: | 32行目: | ||
=== 長湍豆(장단콩) === | === 長湍豆(장단콩) === | ||
− | : 長湍豆(チャンダンコン、[[장단콩]])は、長湍(チャンダン、장단)産の大豆。地名を冠して坡州長湍豆(パジュチャンダンコン、[[파주장단콩]])とも呼ばれる。長湍はかつて長湍郡(チャンダングン、장단군)として独立した地域であったが、朝鮮戦争によって地域が南北に分断されてしまい、現在は周辺地域に編入されている。長湍郡は古くより良質の大豆を産する地域として知られ、1894年刊行の『国家経済会報告 37』には「京畿道長湍府下の産を再良質とし円形金色を帯び普通物に比し加倍の大粒にして通称長湍大豆と云ふもの是れなり」<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/1477332/1/30 1894, 『国家経済会報告 37』, 国家経済会, P57] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号30)、2023年6月15日閲覧</ref>とあり、1901年刊行の『朝鮮開化史』には「臨津江沿岸一帯大豆ノ産地ニシテ仁川ヲ経テ海外ニ輸出スルモノ莫大ノ数ニ上リ称シテ長湍大豆トス」と紹介されている<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/776359/1/65 恒屋盛服, 1901, 『朝鮮開化史』, 博文館, P99] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号65)、2023年6月15日閲覧</ref>。1913年には当時の代表品種である「長湍白目(チャンダンベンモク、[[장단백목]] | + | : 長湍豆(チャンダンコン、[[장단콩]])は、長湍(チャンダン、장단)産の大豆。地名を冠して坡州長湍豆(パジュチャンダンコン、[[파주장단콩]])とも呼ばれる。長湍はかつて長湍郡(チャンダングン、장단군)として独立した地域であったが、朝鮮戦争によって地域が南北に分断されてしまい、現在は周辺地域に編入されている。長湍郡は古くより良質の大豆を産する地域として知られ、1894年刊行の『国家経済会報告 37』には「京畿道長湍府下の産を再良質とし円形金色を帯び普通物に比し加倍の大粒にして通称長湍大豆と云ふもの是れなり」<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/1477332/1/30 1894, 『国家経済会報告 37』, 国家経済会, P57] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号30)、2023年6月15日閲覧</ref>とあり、1901年刊行の『朝鮮開化史』には「臨津江沿岸一帯大豆ノ産地ニシテ仁川ヲ経テ海外ニ輸出スルモノ莫大ノ数ニ上リ称シテ長湍大豆トス」と紹介されている<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/776359/1/65 恒屋盛服, 1901, 『朝鮮開化史』, 博文館, P99] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号65)、2023年6月15日閲覧</ref>。1913年には当時の代表品種である「長湍白目(チャンダンベンモク、[[장단백목]])」が、韓国初の大豆奨励品種に指定された。現在は長湍豆を用いた味噌([[된장]])、豆腐([[두부]])作りも盛んであり、市内の専門店では、[[テンジャンチゲ(味噌鍋/된장찌개)]]、[[チョングッチャン(韓国式の納豆汁/청국장)]]、[[ピジチゲ(おからの鍋/비지찌개)]]、[[ポッサム(茹で豚の葉野菜包み/보쌈)|トゥブポッサム(豆腐と茹で豚の葉野菜包み/두부보쌈)]]、[[トゥブジョンゴル(豆腐の鍋/두부전골)]]などの料理を味わえる。 |
=== 臨津江米(임진강쌀) === | === 臨津江米(임진강쌀) === |