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(→食文化の背景) |
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== 代表的な特産品 == | == 代表的な特産品 == | ||
− | + | 代表的な特産品に、長湍豆(チャンダンコン、[[장단콩]])、臨津江米(イムジンガンサル、[[임진강쌀]])、坡州開城人参(パジュケソンインサム、[[파주개성인삼]])があり、この3種を指して「長湍三白(チャンダンサムベク、장단삼백)」と総称する。 | |
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+ | === 長湍豆(장단콩) === | ||
+ | : 長湍豆(チャンダンコン、[[장단콩]])は、長湍(チャンダン、장단)産の大豆。地名を冠して坡州長湍豆(パジュチャンダンコン、[[파주장단콩]])とも呼ばれる。長湍はかつて長湍郡(チャンダングン、장단군)として独立した地域であったが、朝鮮戦争によって地域が南北に分断されてしまい、現在は周辺地域に編入されている。長湍郡は古くより良質の大豆を産する地域として知られ、1894年刊行の『国家経済会報告 37』には「京畿道長湍府下の産を再良質とし円形金色を帯び普通物に比し加倍の大粒にして通称長湍大豆と云ふもの是れなり」<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/1477332/1/30 1894, 『国家経済会報告 37』, 国家経済会, P57] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号30)、2023年6月15日閲覧</ref>とあり、1901年刊行の『朝鮮開化史』には「臨津江沿岸一帯大豆ノ産地ニシテ仁川ヲ経テ海外ニ輸出スルモノ莫大ノ数ニ上リ称シテ長湍大豆トス」と紹介されている<ref>[https://dl.ndl.go.jp/pid/776359/1/65 恒屋盛服, 1901, 『朝鮮開化史』, 博文館, P99] 、国立国会図書館デジタルコレクション(コマ番号65)、2023年6月15日閲覧</ref>。1913年には当時の代表品種である「長湍白目(チャンダンベンモク、[[장단백목]])」が、韓国初の大豆奨励品種に指定された。 | ||
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+ | === 臨津江米(임진강쌀) === | ||
+ | :臨津江米(イムジンガンサル、[[임진강쌀]])は、坡州市内を流れる臨津江(イムジンガン、임진강)付近で栽培される米([[쌀]])。地名を冠して坡州臨津江米(パジュイムジンガンサル、[[파주임진강쌀]])とも呼ばれる。 | ||
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+ | === 坡州開城人参(파주개성인삼) === | ||
+ | :坡州開城人参(パジュケソンインサム、[[파주개성인삼]]) は、坡州市で生産される高麗人参([[인삼]])。高麗時代より名産地として名高い、開城(ケソン、개성)産の流れを汲む高麗人参として、そのブランド価値をアピールしている。毎年10月には、坡州開城人参祭り(파주개성인삼축제)が開催され、そのテーマは「坡州人参は開城人参です。(파주인삼은 개성인삼입니다.)」となっている<ref>[https://tour.paju.go.kr/tour/festival/festival02/festival02_1/festival_02_1_tab1_1/festival_02_1_tab1_1_01.jsp 인삼축제 축제소개] 、坡州市ウェブサイト、2023年6月15日閲覧</ref>。 | ||
== 代表的な酒類・飲料 == | == 代表的な酒類・飲料 == |