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− | '''栄州市''' | + | '''栄州市'''(ヨンジュシ、영주시)は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]に位置する地域。本ページでは栄州市の料理、特産品について解説する。 |
[[ファイル:14112001.JPG|thumb|400px|浮石寺]] | [[ファイル:14112001.JPG|thumb|400px|浮石寺]] | ||
== 地域概要 == | == 地域概要 == | ||
− | + | 栄州市は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の北部に位置し、[[江原道の料理|江原道]]の[[寧越郡の料理|寧越郡]]、[[忠清北道の料理|忠清北道]]の[[丹陽郡の料理|丹陽郡]]、[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]の[[奉化郡の料理|奉化郡]]、[[安東市の料理|安東市]]、[[醴泉郡の料理|醴泉郡]]と接する。人口は10万7682人(2018年5月)<ref>[http://www.mois.go.kr/frt/sub/a05/totStat/screen.do 주민등록 인구 및 세대현황] 、行政安全部ウェブサイト、2018年6月29日閲覧</ref>。市の北部から西部にかけて小白山脈が連なり、一帯は小白山国立公園(ソベクサンクンニプコンウォン、소백산국립공원)に指定されている。代表的な観光地に韓国初の書院(私塾)である紹修書院(ソスソウォン、소수서원)、新羅時代の676年に創建された浮石寺(プソクサ、부석사)、朝鮮時代の両班村をそのまま残したムソム村(ムソムマウル、무섬마을)などがある。ソウルから栄州市までのアクセスは、ソウル高速バスターミナル、東ソウル総合ターミナルから栄州総合バスターミナルまで高速バスで2時間30分の距離。 | |
== 食文化の背景 == | == 食文化の背景 == | ||
− | + | 栄州市は「ソンビの里」とのキャッチコピーを掲げており、ソンビとは朝鮮時代の儒学者を指す。韓国初の書院(私塾)である紹修書院が置かれたように、地域の教育熱は高く中央へと多くの官僚を輩出した。中央との距離が近かったこともあってか、栄州市の郷土料理であるテピョンチョ(そば寒天入りキムチ鍋、[[태평초]])は宮中料理の[[タンピョンチェ(宮中式の和え物/탕평채)]]にルーツがあるとされる。産業としては農業、畜産業が盛んに行われており、中でも昼夜の寒暖差が大きい小白山麓ではリンゴ、ブドウ、モモなど良質の果物がとれる。市内の豊基(プンギ、풍기)地区は高麗人参の産地として全国的に有名であり、また韓方材としては長芋、何首烏(ツルドクダミ、[[하수오]])なども産する。食品以外では人絹(インギョン、인경)と呼ばれる再生繊維(レーヨン)の生産が盛んで、それを用いた衣類や寝具などが名産とされる。 | |
== 代表的な料理 == | == 代表的な料理 == |