30,747
回編集
(→外部リンク) |
|||
63行目: | 63行目: | ||
=== ファンテ(乾燥スケトウダラ/황태) === | === ファンテ(乾燥スケトウダラ/황태) === | ||
[[ファイル:17032808.JPG|thumb|300px|ファンテを干しているところ]] | [[ファイル:17032808.JPG|thumb|300px|ファンテを干しているところ]] | ||
− | :ファンテ([[황태]])は漢字で「黄太」と書いて野外で自然乾燥させたスケトウダラのこと。一般的なスケトウダラの名称はミョンテ(明太、[[명태]])であるが、乾燥過程で黄色みを帯びることから名付けられた。また、その見た目がトドク(ツルニンジン、[[더덕북어]])に似ていることからトドクプゴ([[더덕북어]])とも呼ぶ。プゴ([[북어]] | + | :ファンテ([[황태]])は漢字で「黄太」と書いて野外で自然乾燥させたスケトウダラのこと。一般的なスケトウダラの名称はミョンテ(明太、[[명태]])であるが、乾燥過程で黄色みを帯びることから名付けられた。また、その見た目がトドク(ツルニンジン、[[더덕북어]])に似ていることからトドクプゴ([[더덕북어]])とも呼ぶ。プゴ([[북어]])は漢字で「北魚」と書いて乾燥スケトウダラの総称。郡内の大関嶺(テグァルリョン、대관령)地区で盛んに生産されており、トクチャン([[덕장]])と呼ばれる丸太を櫓のように組んだ干し場をあちこちに見かける。スケトウダラが水揚げされる12月から1月にかけて乾燥作業を始め、3月から4月にかけて出荷を行う。この間、トクチャンにかけられたスケトウダラは強風にさらされつつ、また昼夜の寒暖差から自然冷凍と自然解凍が繰り返される凍結乾燥によって水分が抜ける。手間と時間がかかることから、スケトウダラの加工品としては最高級の扱いを受ける。ただし近年は国産のスケトウダラが激減していることから、ファンテの原料もロシア産のスケトウダラが主流を占めている。 |
*ファンテを使った料理 | *ファンテを使った料理 | ||
[[ファイル:17032809.JPG|thumb|300px|ファンテヘジャンクッ(手前右)と、ファンテグイ(奥)]] | [[ファイル:17032809.JPG|thumb|300px|ファンテヘジャンクッ(手前右)と、ファンテグイ(奥)]] | ||
− | :ファンテを煮込んだスープ料理の[[ | + | :ファンテを煮込んだスープ料理の[[ファンテヘジャンクッ(干しダラのスープ/황태해장국)]]や、薬味ダレを塗って焼いた[[ファンテグイ(干しダラの薬味ダレ焼き/황태구이)]]、セリや、大豆モヤシなどの野菜と蒸し煮にした[[ファンテチム(干しダラの蒸し煮/황태찜)]]の3種がもっとも代表的である。店によってはファンテ入りの[[プルコギ(牛焼肉/불고기)]]や、[[ミヨックッ(ワカメスープ/미역국)]]を提供するところもある。 |
*ファンテ生産の歴史 | *ファンテ生産の歴史 |