「全羅北道の料理」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
:全羅北道(チョルラブクト、전라북도)は韓国の南西部に位置する地域。北部は[[忠清南道の料理|忠清南道]]、[[忠清北道の料理|忠清北道]]、東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]、[[慶尚南道の料理|慶尚南道]]、南部は[[全羅南道の料理|全羅南道]]と接し、西部は西海岸に臨む。人口は185万7815(2017年6月)<ref>[http://rcps.egov.go.kr:8081/jsp/stat/ppl_stat_jf.jsp 주민등록 인구통계] 、行政自治部ウェブサイト、2017年7月27日閲覧</ref>。6市8郡で構成されており、道庁所在地は[[全州市の料理|全州市]]に位置する。東部から南部にかけては小白山脈(소백산맥)、蘆嶺山脈(노령산맥)が伸びており、中央部から西側にかけてはほぼ全域が韓国最大の平野である湖南平野(호남평야)に含まれる。主要な観光地としては[[全州市の料理|全州市]]の韓屋村(한옥마을)や、[[鎮安郡の料理|鎮安郡]]の馬耳山(마이산)、朝鮮時代の説話『春香伝(춘향전)』の舞台となった[[南原市の料理|南原市]]の広寒楼(광한루)などがあり、日本統治時代に米の輸出港として大勢の日本人が住んでいた[[群山市の料理|群山市]]には、現在も当時の日本家屋や、日本建築の寺院などが残されている。ソウルから全羅北道までのアクセスは、全州の場合、ソウル駅、龍山駅からKTX、またはKTX-山川で1時間30分~50分程度。ソウル高速バスターミナルから各地へと直行便の高速バスも出ているが、中心地域の[[全州市の料理|全州市]]から市外バスに乗り換えるという方法もある。
 
:全羅北道(チョルラブクト、전라북도)は韓国の南西部に位置する地域。北部は[[忠清南道の料理|忠清南道]]、[[忠清北道の料理|忠清北道]]、東部は[[慶尚北道の料理|慶尚北道]]、[[慶尚南道の料理|慶尚南道]]、南部は[[全羅南道の料理|全羅南道]]と接し、西部は西海岸に臨む。人口は185万7815(2017年6月)<ref>[http://rcps.egov.go.kr:8081/jsp/stat/ppl_stat_jf.jsp 주민등록 인구통계] 、行政自治部ウェブサイト、2017年7月27日閲覧</ref>。6市8郡で構成されており、道庁所在地は[[全州市の料理|全州市]]に位置する。東部から南部にかけては小白山脈(소백산맥)、蘆嶺山脈(노령산맥)が伸びており、中央部から西側にかけてはほぼ全域が韓国最大の平野である湖南平野(호남평야)に含まれる。主要な観光地としては[[全州市の料理|全州市]]の韓屋村(한옥마을)や、[[鎮安郡の料理|鎮安郡]]の馬耳山(마이산)、朝鮮時代の説話『春香伝(춘향전)』の舞台となった[[南原市の料理|南原市]]の広寒楼(광한루)などがあり、日本統治時代に米の輸出港として大勢の日本人が住んでいた[[群山市の料理|群山市]]には、現在も当時の日本家屋や、日本建築の寺院などが残されている。ソウルから全羅北道までのアクセスは、全州の場合、ソウル駅、龍山駅からKTX、またはKTX-山川で1時間30分~50分程度。ソウル高速バスターミナルから各地へと直行便の高速バスも出ているが、中心地域の[[全州市の料理|全州市]]から市外バスに乗り換えるという方法もある。
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*セマングム干拓事業
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:セマングムとは扶安郡、金堤市、群山市にまたがる大規模な干拓地である。セマングムのセは「新しい」、マンは万頃平野(만경평야)の「万」、グムは金堤平野(김제평야)の「金」(金堤の金はキムと読むが、別の読み方ではグムとも読める)から取られている。扶安の辺山半島から古群山群島を経て群山市までを全長33.9kmの防潮堤(2010年4月に完成)で結び、その内側を干拓することによって総面積409km²(面積でソウルの3分の2に相当)という広大な土地を新たに造成する計画である<ref>[http://www.saemangeum.go.kr/sda/sub/why/SMA10001.do 새만금의 위치] 、セマングム開発庁ウェブサイト、2017年7月27日閲覧</ref>。この事業が計画されたのは1970~80年代で、当初は農業用地の確保がいちばんの目的であったが、地元や環境団体の反対もあって事業が長期化したことにより、当初の目的はすでに意味を失い、現在は東北アジア地域における経済の中心地としての開発と変更されている。一方で、干拓事業によって多くの干潟が埋立てられたことから、漁業にも大きな影響が出ている。一例として、界火島(개화도)一帯はハマグリの主産地として全国的に有名だったが、干拓事業によって生産量が激減した。あるハマグリ料理の専門店では、長らく使ってきた界火島産を諦め、北朝鮮の海州産に切り替えることとなった(八田靖史の取材記録より、2010年4月5日)。
  
 
=== 食文化の背景 ===
 
=== 食文化の背景 ===
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