「利川市の料理」の版間の差分

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289 バイト除去 、 2015年9月18日 (金) 23:22
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== 食文化の背景 ==
 
== 食文化の背景 ==
牙山市の北部は牙山湾に面し、かつては汽水域でとれるウナギ([[장어]])をはじめ多くの海産物が名産であった。ところが1970年代になって牙山湾防潮堤、挿橋川防潮堤などが相次いで建設されたことで、それまで海だった場所は人造湖へと変貌を遂げた。現在は仁州面傑梅里などにわずかな海が残るのみとなっており、漁業人口は激減している。一方で、ウナギ料理の専門店は仁州(インジュ、인주)地区にまだ多く、現在は養殖物が主となってはいるが、仁州ウナギ(인주장어)の名前で地元の名物になっている。また、一部店舗では数少ないながら天然物のウナギも扱う。そのほか市内の塩峙(ヨムチ、염치)地区には牛焼肉の専門店が集っており、松岳面駅村里の外岩民俗村(외암민속촌)では自家製の味噌や酒などを販売するとともに、入口付近の飲食店ではキビ餅([[수수부꾸미]])が名物となっている。
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利川の語源となったのは易学にある利渉大川という言葉で、これは「たいせんをわたるによろし」と読む。高麗を建国した太祖王建が後百済と戦った際、川を渡れずに苦労をする一幕があったが、地元民の案内によって無事渡ることに成功した。これを喜んだ王建は利渉大川という言葉から2文字取って、その土地を利川と名付けたとの逸話が残る。南漢江の支流が走る利川は土地が肥沃であり、古くから米の名産地として栄えた。また、その川魚を使った料理も発達しており、市内には川魚料理の有名店もある。
 
 
利川は古くから米の産地として名を馳せ、朝鮮時代人は宮中にも進上していた。利川市などの資料によれば、利川府使卜承貞
 
 
 
 
 
밥은 흰밥이 제일이니 이천 옥자강이나 통진 밀다리가 제일 좋다. 요사이는 석발미라 하는 것이 있는데 돌과 뉘와 벼와 싸라기를 모두 손으로 고른 것으로 그 쌀이 매우 좋다.
 
 
 
ごはんは白飯がいちばんであり、利川の玉紫光や通津の密多里がいちばんよい。最近は石抜米というものがあるが、石や籾、稲、砕け米をすべて手で取ったもので、その米がいちばんよい。
 
 
 
杏浦志
 
産驪州利川之間者為良也
 
 
 
利川府使卜承貞
 
  
 
== 代表的な料理 ==
 
== 代表的な料理 ==
牙山市の料理には国内有数の温泉地としての姿が密接にかかわっている。他地域から大勢の観光客が訪れるためウナギ焼きや牛焼肉といった高級料理が発達した。
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利川の特産品といえばまずは米であり、これを利用した定食店が市内にはたくさんある。
  
 
=== イチョンサルバプ(利川米の釜飯定食/이천쌀밥) ===
 
=== イチョンサルバプ(利川米の釜飯定食/이천쌀밥) ===
*仁州チャンオ
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*イチョンサルバプ
 
:牙山市の仁州地区にはウナギ焼きの専門店が集まっている。韓国観光公社が配布する『韓国の味紀行』という冊子(WEBでも閲覧可)ではその始まりを以下のように紹介している。
 
:牙山市の仁州地区にはウナギ焼きの専門店が集まっている。韓国観光公社が配布する『韓国の味紀行』という冊子(WEBでも閲覧可)ではその始まりを以下のように紹介している。
 
:「1973年に牙山湾の防潮堤が建設され牙山湾は塞がれ湖になりましたが、1977年には観光地として開発されることになり、観光客のための飲食店が立ち並び始めました。牙山湾の防潮堤と挿橋川の防潮堤の間の仁州面にうなぎの蒲焼きの食堂ができたのは、その直後の1980年代からだと言われています。昔ならではのノウハウを生かした韓方ソースを考案し、観光客の口コミで牙山湾のうなぎの蒲焼きが全国的に知られるようになりました。初めは数軒だったお店も徐々に増え、現在ではうなぎの蒲焼き村が形成されています。」<ref>[http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/taste/taste_index.jsp?cid=998506&regionCode=34,9 忠清南道味紀行] 、韓国観光公社ウェブサイト、2015年6月25日閲覧</ref>
 
:「1973年に牙山湾の防潮堤が建設され牙山湾は塞がれ湖になりましたが、1977年には観光地として開発されることになり、観光客のための飲食店が立ち並び始めました。牙山湾の防潮堤と挿橋川の防潮堤の間の仁州面にうなぎの蒲焼きの食堂ができたのは、その直後の1980年代からだと言われています。昔ならではのノウハウを生かした韓方ソースを考案し、観光客の口コミで牙山湾のうなぎの蒲焼きが全国的に知られるようになりました。初めは数軒だったお店も徐々に増え、現在ではうなぎの蒲焼き村が形成されています。」<ref>[http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/taste/taste_index.jsp?cid=998506&regionCode=34,9 忠清南道味紀行] 、韓国観光公社ウェブサイト、2015年6月25日閲覧</ref>
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=== 利川米(이천쌀) ===
 
=== 利川米(이천쌀) ===
:米は牙山市の特産品であり「牙山マルグンサル(아산맑은쌀)」というブランド米を流通させている。マルグンサルとは澄んだ米、清浄な米という意味である。
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:米は牙山市の特産品であり「牙山マルグンサル(아산맑은쌀)」というブランド米を流通させている。マルグンサルとは澄んだ米、清浄な米という意味である。利川市などの資料によれば、第9代王である成宗の頃から進上米として使われるようになったとされる。李用基によって1924年に書かれた『朝鮮無双新式料理製法』には「ごはんは白飯がいちばんであり、利川の玉紫光や、通津の密多里がいちばんよい。最近は石抜米というものがあるが、石や籾、稲、砕け米をすべて手で取ったもので、その米がいちばんよい」(原文1)との記述がある。ここで述べられている玉紫光は米の品種を指すものであり、この時期からブランド米として通っていたことが推測される。
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:【原文1】「밥은 흰밥이 제일이니 이천 옥자강이나 통진 밀다리가 제일 좋다. 요사이는 석발미라 하는 것이 있는데 돌과 뉘와 벼와 싸라기를 모두 손으로 고른 것으로 그 쌀이 매우 좋다.」。
  
 
=== ロバ肉(당나귀고기) ===
 
=== ロバ肉(당나귀고기) ===
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