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== 歴史 == | == 歴史 == | ||
=== 1960年代 === | === 1960年代 === | ||
− | もともとスンドゥブはチゲとしてでなく、出来たてに薬味醤油をかけて食べるものであった。現在の韓国においてもっとも古いスンドゥブチゲ専門店は、1962年創業の「小公洞トゥッペギチプ(소공동 | + | もともとスンドゥブはチゲとしてでなく、出来たてに薬味醤油をかけて食べるものであった。現在の韓国においてもっとも古いスンドゥブチゲ専門店は、1962年創業の「小公洞トゥッペギチプ(소공동 뚝배기집)」である。2代目社長であるホ・ヨンソク氏は「父が店を始める前に市場などでチゲとして販売するケースはあったようだが、店舗として構えたのは『小公洞トゥッペギチプ』が初めて」(八田靖史の取材記録より、2010年2月)と語っており、それを根拠とすれば1950年代後半から1960年代前半にはスンドゥブチゲが料理として存在していたと推測される。 |
==== 「小公洞トゥッペギチプ」の開店 ==== | ==== 「小公洞トゥッペギチプ」の開店 ==== | ||
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=== 1980~90年代 === | === 1980~90年代 === | ||
1980年代から90年代にかけて、韓国系移民によるスンドゥブチゲ専門店がアメリカで増えていった。代表的な店舗には「ニュージャージー小公洞スンドゥブ(뉴저지 소공동순두부)」(1984年創業)、「ビバリースンドゥブ(베버리 순두부)」(1986年創業)、「BCD TOFU HOUSE(북창동순두부)」(1996年創業)などがある。これらの店はコリアンタウンを中心に店舗を拡大し、やがてアメリカ人からもヘルシーフードとして人気を集める。これが後に日本での定着へと影響していった(日本における定着参照)。 | 1980年代から90年代にかけて、韓国系移民によるスンドゥブチゲ専門店がアメリカで増えていった。代表的な店舗には「ニュージャージー小公洞スンドゥブ(뉴저지 소공동순두부)」(1984年創業)、「ビバリースンドゥブ(베버리 순두부)」(1986年創業)、「BCD TOFU HOUSE(북창동순두부)」(1996年創業)などがある。これらの店はコリアンタウンを中心に店舗を拡大し、やがてアメリカ人からもヘルシーフードとして人気を集める。これが後に日本での定着へと影響していった(日本における定着参照)。 | ||
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+ | ==== アメリカにおける進化 ==== | ||
+ | アメリカで専門店が増えたことによって、スンドゥブチゲは韓国とはまた違った進化を遂げることとなった。 | ||
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+ | *段階的に辛さを選べる | ||
+ | *具をトッピングとして選べる | ||
+ | *サイドメニューに焼肉があり、セットにもできる | ||
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== 種類 == | == 種類 == | ||
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== 日本における定着 == | == 日本における定着 == | ||
+ | 日本では2000年代前半からスンドゥブチゲの専門店が誕生し始め、2000年代後半にかけて急速に広まっていった。2003~4年頃からの韓流人気とも同調する形であったが、当初は韓国よりもアメリカでのブームを輸入するという例が目立った。むしろ両者の相乗効果によって大きな知名度を獲得できたとも言える。 | ||
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+ | === 2003年 === | ||
+ | :2003年8月に大阪、堂島で「まん馬」がオープン。日本で店を開いたことについて、岡田正比古社長は「アメリカ旅行をした際、ロサンゼルスのコリアンタウンでスンドゥブチゲと出合ったのがそもそものきっかけだった。初めて食べる味だったが、辛さのなかにもまろやかさとコクがあって美味しい。これを日本に持ち帰ったら人気が出るのでは、との思いから大阪に戻って店を開いた」<ref>八田靖史, 2013, 『韓国料理には、ご用心!』, 三五館, P67</ref>と語っている。 | ||
+ | :2003年10月に大阪、豊中で「OKKII」がオープン。以前からスンドゥブチゲの店を日本で出したいと考えていた金友香社長は「アメリカで専門店が展開しているのを知り、すぐさま現地での修行を決意。ロサンゼルスの専門店に飛び込みで承諾をもらい、料理のレシピや、提供のノウハウを一つひとつ習得していった」<ref>八田靖史, 2013, 『韓国料理には、ご用心!』, 三五館, P67</ref>と語っている。 | ||
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+ | === 2005年 === | ||
+ | :2005年11月に東京、新大久保でアメリカに拠点を持つ「BCD TOFU HOUSE」の日本進出1号店がオープン。 | ||