タットンチプ(砂肝炒め/닭똥집)

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タットンチプ닭똥집)は、砂肝炒め。

タットンチプ

概要

タッ()は鶏。トンチプは(똥집)は砂肝(胃)。タットンチプは鶏の砂肝を意味するが、これを炒めた料理も同様の名前で呼ぶ。トンチプは直訳すると「糞の家」という意味で、大腸や胃などを表す俗語だが、タットンチプは国立国語院が編纂する標準国語大辞典にも掲載がある標準語である[1]。砂肝のことはモレジプ(모래집)、モレジュモニ(모래주머니)などとも呼ぶ。鶏の砂肝をニンニク、刻んだ青唐辛子とともにゴマ油で炒めて作る。韓国では砂肝の代表的な食べ方であり、居酒屋、民俗酒場などで提供されることが多い。大邱市の平和市場(ピョンファシジャン、평화시장)では砂肝をフライにしたものをタットンチプ、またはトンチプと呼んでいる。

地域

  • 大邱市
大邱市東区新岩洞(トング シナムドン、동구 신암동)の平和市場(ピョンファシジャン、평화시장)では、タットンチプ(砂肝揚げ)が名物となっており、専門店の集まる一帯は「平和市場タットンチプ通り(평화시장 닭똥집 골목)」と呼ばれる。1972年創業の元祖店「サマトンダク(삼아통닭)」によれば、当初はマッコリを専門とする居酒屋として営んでおり、おつまみとして砂肝を揚げて出したところ好評だったため、そちらが専門になって広まったという。砂肝だけでなく拍子切りにしたサツマイモも一緒に揚げ、味付けは塩味のほか、ヤンニョム(辛味ダレ、양념)味、醤油味、ニンニク味などのバリエーションもある。

脚注

  1. 닭-똥집 、国立国語院「標準国語大辞典」、2023年8月9日閲覧

外部リンク

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関連項目