群山市の料理
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群山市(クンサンシ、군산시)は全羅北道の北西部に位置する地域。本ページでは群山市の料理、特産品について解説する。
地域概要
群山市は全羅北道の北西部に位置する地域。市の北部は錦江(クムガン、금강)を挟んで忠清南道の舒川郡と向かい合い、東部は全羅北道の益山市、南東部は全羅北道の金堤市と接する。西部は西海岸に面するとともに、島嶼地域の古群山群島を経由して、全羅北道の扶安郡までセマングム防潮堤で結ばれている。人口は26万2467人で、全羅北道では全州市、益山市に次いで3番目に多い(2022年12月)[1]。
食文化の背景
群山市を含む一帯には広大な湖南平野(ホナムピョンヤ、호남평야)が広がり、米を中心とする農業が古くから盛んであった。1899年に群山港(クンサナン、군산항)が開港すると、周辺地域の米が群山市に集められて日本へと輸送する拠点となり(韓国側からの視点では多く「収奪」と表現される)、一連の事業に従事するため日本から米穀商や精米業者らが集まったことから、この地域には大きな日本人町が生まれた。最盛期となる1936~37年には日本人の人口が1万人を超え、地域全体の2割以上を占めた[2]。[3]。こうした経緯から、群山市には現在も日本建築の民家、寺院、蔵などが残り、食文化においても老舗ベーカリーのパッアングムパン(あんパン、팥앙금빵)が名物となっていたり、日本語の奈良漬けが「ナナスキ(나나스끼)」と呼ばれて定着している(「ウルェチャンアチ(울외장아찌)」とも呼ぶ)。また、西海岸に面した港町であることから、コッケジャン(ワタリガニの醤油漬け/꽃게장)や、アグチム(アンコウの蒸し煮/아구찜)が郷土料理として知られ、カラアカシタビラメ(박대)の干物や、乾燥させたサルエビ(꽃새우)などの乾物類が特産品となっている。
代表的な料理
- コッケジャン(ワタリガニの薬味醤油漬け/꽃게장)
- ポリパプ(モチ麦ビビンバ/보리밥)
- アグチム(アンコウの蒸し煮/아구찜)
- ウルェチャンアチ(シロウリの漬物/울외장아찌)
- パッアングムパン(アンパン/팥앙금빵)中央路1街
- ヘムルチャンポン(海鮮チャンポン/해물짬뽕)
- ホンオフェ(ガンギエイの刺身/홍어회)
代表的な特産品
- マルン コッセウ(乾燥サルエビ/마른 꽃새우)
- パクテ(カラアカシタビラメ/박대)
代表的な酒類・飲料
飲食店情報
エピソード
脚注
- ↑ 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2023年1月14日閲覧
- ↑ 昭和十一年朝鮮総督府統計年報 、国立国会図書館デジタルコレクション、2023年4月22日閲覧
- ↑ 昭和十二年朝鮮総督府統計年報 、国立国会図書館デジタルコレクション、2023年4月22日閲覧
外部リンク
- 関連サイト
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)