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提供: 韓食ペディア
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この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。

永川市(ヨンチョンシ、영천시)は慶尚北道の南西部に位置する地域。本ページでは永川市の料理、特産品について解説する。

地域概要

永川市は慶尚北道の南西部に位置する地域。市の北部は慶尚北道青松郡、北東部は慶尚北道浦項市、南東部は慶尚北道慶州市、南部は慶尚北道清道郡、南西部は慶尚北道慶山市と広域市の大邱市、北西部は慶尚北道軍威郡と接する。人口は10万0186人(2018年7月)[1]。市北部の普賢山(ポヒョンサン、보현산)から西部の八公山(パルゴンサン、팔공산)にかけて、また東部の雲住山(ウンジュサン、운주산)にかけて800~1100m級の山々が連なり、これが太白山脈(テベクサンメク、태백산맥)の一角を成す。これら山間部は市の南部に向かって中央を囲むように伸びており、中央部は洛東江(ナクトンガン、낙동강)の支流である琴湖江(クモガン、금호강)が流れて周辺に平野部を作り、全体に盆地型の地形をしている。代表的な観光地としては普賢山、雲住山などに自然を活かしたアクティビティが多く、新羅時代の809年に創建されたとされる銀海寺(ウネサ、은해사)や、朝鮮時代の私設教育機関である臨皐書院(イムゴソウォン、임고서원)といった見どころがある。ソウル市から永川市までは、ソウル高速バスターミナルから永川バスターミナルまで高速バスで約3時間25分の距離。隣接する大邱市からは、東大邱複合換乗センターから永川バスターミナルまで市外バスで約45分の距離である。

食文化の背景

代表的な料理

ミジュグリマクフェ(ムシガレイの刺身和え/미주구리막회)

ミジュグリマクフェは、ムシガレイの刺身を生野菜とともに甘辛酸っぱいタレで和えた料理。ミジュグリは日本語の「ムシガレイ」がなまったとされる。ムシガレイの標準名はムルガジャミ(물가자미)である。

代表的な特産品

ヨンドクテゲ(盈徳産のズワイガニ/영덕대게)

盈徳郡で水揚げされたズワイガニをヨンドクテゲと呼ぶ。代表的な食べ方はテゲチム(蒸しズワイガニ/대게찜)であり、専門店では活きたズワイガニを選んでスチームにしてもらう。ヨンドクテゲはブランド価値が高く、値段も高価であるため、他地域のズワイガニと区別をするためにオリジナルのタグが必ずついている。ヨンドクテゲを食べたい場合は専門店であってもタグの確認が重要である。
  • カニミソ
もっとも鮮度のよいものを、カニミソの色合いからファンジャン(黄腸、황장)と呼び、次によいものを緑がかったノクチャン(緑腸、녹장)、やや鮮度が落ちて黒っぽく見えるものをモクチャン(墨腸、목장)と呼び分ける。スチームにしたズワイガニの場合、甲羅に入ったカニミソはそのまま食べてもよいが、ごはんと混ぜ合わせて炒めたり、あるいはピビムパプ(ビビンバ/비빔밥)として味わうこともある。
  • パクタルテゲ
ズワイガニの中でも身の詰まったものを特にパクタルテゲ(박달대게)と呼ぶ。パクタルとはパクタルナム(オノオレカンバ、박달나무)という樹木名に由来し、この木がとても堅いことから、みっちりと身が詰まったことの例えとしている(オノオレカンバは日本語で「斧折れ樺」を意味する)。

代表的な酒類・飲料

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • サゲジョルテゲ直販場(사계절대게직판장)
住所:慶尚北道盈徳郡江口面江口テゲキル52(江口里256-61)
住所:경상북도 영덕군 강구면 강구대게길 52(강구리 256-61)
電話:054-734-2777
料理:テゲチム(蒸しズワイガニ)

エピソード

韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2013年3月に初めて盈徳郡を訪れた。念願であった盈徳産のズワイガニは1匹W20万という値段であり、懐具合とも相談しつつ、最終的に小ぶりな盈徳産W7万と、ロシアを経由して運ばれる北朝鮮の羅津産W8万を1匹ずつ注文した。そのときの感想をブログにて、「味のほうは小ぶりでも盈徳産のほうが上をいく印象」「カニミソだけは盈徳産が圧倒的に美味」と綴っている[2]

脚注

  1. 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2018年8月19日閲覧
  2. 出張報告(9)盈徳ズワイガニ祭りでカニ三昧。 、韓食生活、2018年8月15日閲覧

外部リンク

関連サイト
制作者関連サイト

関連項目