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:1800年代後半に書かれた『是議全書』(原著者不詳)にはトッポッキという項目があり、「他の蒸し煮料理と同じく、上等な餅をサトウダイコンのように切り、少し炒めて作る。蒸し煮料理の材料はすべて入るが、とろみはつけない」と記述されている。<ref>이효지 외(엮음), 2004,『시의전서』, 신광출판사, P179</ref> | :1800年代後半に書かれた『是議全書』(原著者不詳)にはトッポッキという項目があり、「他の蒸し煮料理と同じく、上等な餅をサトウダイコンのように切り、少し炒めて作る。蒸し煮料理の材料はすべて入るが、とろみはつけない」と記述されている。<ref>이효지 외(엮음), 2004,『시의전서』, 신광출판사, P179</ref> | ||
*『婦人必知』(1915年)の記述 | *『婦人必知』(1915年)の記述 | ||
− | 憑虚閣李氏によって1915年に書かれた『婦人必知』にはトッポッキの調理法が以下のように紹介されている。「白い餅を切り、茹で肉や牛の胃袋、ロース肉を草の葉のように薄切りする。油醤(油を混ぜた薬味醤油)を作り、ネギ、シイタケ、イワタケを細切りにし熱した鍋で炒め、熱が通ったら、餅とヤンニョム(薬味ダレ)を入れる。油醤を加えてさらに炒め、じっくり火を通した後、器によそい、松の実、塩、コショウなどすべてのものを多めに入れる」 現代語訳された原文は以下の通りである。「흰떡을 썰어 숙육과 양깃머리, 등심살을 풀잎같이 저민다. 유장을 맞추고, 파, 표고버섯, 석이버섯을 가늘게 썰어 달군 솥에 볶다가 익을 만하거든 떡과 양념을 넣는다. 유장을 더 넣어 다시 볶아 흠씬 익힌 후 퍼서 잣, 소금, 후춧가루 등 온갖 것을 많이 넣는다.」<ref>이효지 외(엮음), 2010,『부인필지』, 교문사, P192~193</ref> | + | :憑虚閣李氏によって1915年に書かれた『婦人必知』にはトッポッキの調理法が以下のように紹介されている。「白い餅を切り、茹で肉や牛の胃袋、ロース肉を草の葉のように薄切りする。油醤(油を混ぜた薬味醤油)を作り、ネギ、シイタケ、イワタケを細切りにし熱した鍋で炒め、熱が通ったら、餅とヤンニョム(薬味ダレ)を入れる。油醤を加えてさらに炒め、じっくり火を通した後、器によそい、松の実、塩、コショウなどすべてのものを多めに入れる」 現代語訳された原文は以下の通りである。「흰떡을 썰어 숙육과 양깃머리, 등심살을 풀잎같이 저민다. 유장을 맞추고, 파, 표고버섯, 석이버섯을 가늘게 썰어 달군 솥에 볶다가 익을 만하거든 떡과 양념을 넣는다. 유장을 더 넣어 다시 볶아 흠씬 익힌 후 퍼서 잣, 소금, 후춧가루 등 온갖 것을 많이 넣는다.」<ref>이효지 외(엮음), 2010,『부인필지』, 교문사, P192~193</ref> |
*『朝鮮料理製法』(1917年)の記述 | *『朝鮮料理製法』(1917年)の記述 | ||
:方信栄によって1917年に初めて書かれ、その後も増補を重ねた『朝鮮料理製法』にはトッポッキという項目があり、3人分の調理法が詳細に紹介されている。具には薄切りにした牛肉、長ネギ、シイタケ、イワタケ、セリなどが入り、調味料には油、醤油、コショウが使われる。トッピングには錦糸卵と松の実を用いる。<ref>方信栄, 2011, 『朝鮮料理製法(悦話堂韓国近現代書籍復刻叢書)』, 悦話堂, P289~291</ref> | :方信栄によって1917年に初めて書かれ、その後も増補を重ねた『朝鮮料理製法』にはトッポッキという項目があり、3人分の調理法が詳細に紹介されている。具には薄切りにした牛肉、長ネギ、シイタケ、イワタケ、セリなどが入り、調味料には油、醤油、コショウが使われる。トッピングには錦糸卵と松の実を用いる。<ref>方信栄, 2011, 『朝鮮料理製法(悦話堂韓国近現代書籍復刻叢書)』, 悦話堂, P289~291</ref> | ||
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*『李朝宮庭料理通考』(1959年)の記述 | *『李朝宮庭料理通考』(1959年)の記述 | ||
:<span style="color:red">'''※この項目は原文に当たっておらず確認中です'''</span> 1959年に書かれた『李朝宮庭料理通考』は李王家の尚宮として勤めた韓煕順(初代朝鮮王朝宮中料理技能保有者)の著書であり、ここではトッポッキが宮中で食べられていた料理として紹介されている。また、宮中で食べられていたトッポッキはもともと坡平尹氏の家門に伝わる料理であり、17世紀頃には存在したとされる。 | :<span style="color:red">'''※この項目は原文に当たっておらず確認中です'''</span> 1959年に書かれた『李朝宮庭料理通考』は李王家の尚宮として勤めた韓煕順(初代朝鮮王朝宮中料理技能保有者)の著書であり、ここではトッポッキが宮中で食べられていた料理として紹介されている。また、宮中で食べられていたトッポッキはもともと坡平尹氏の家門に伝わる料理であり、17世紀頃には存在したとされる。 | ||
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=== コチュジャントッポッキの誕生 === | === コチュジャントッポッキの誕生 === |