「サムギョプサル(豚バラ肉の焼肉/삼겹살)」の版間の差分

86行目: 86行目:
 
=== 2010年代 ===
 
=== 2010年代 ===
 
2008年に牛焼肉のブームが起こり、高級な韓牛([[한우]])の等級にこだわったり、希少部位を専門に提供する焼肉店が増加した。2010年に入ってそれが豚焼肉にも波及し、[[カルメギサル(豚ハラミの焼肉/갈매기살)]]、[[モクサル(豚の肩ロース焼き/목살)]]、[[ハンジョンサル(豚トロの焼肉/항정살)]]といった部位が台頭し、サムギョプサルと肩を並べるに至った。サムギョプサルも済州産の黒豚や、[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]にこだわる店など、食べ方よりも肉の品質にこだわる店が増えていった。2015年には世界的な熟成肉のブームから、乾燥熟成(ドライエイジング)させた豚焼肉も登場し話題を集めた。
 
2008年に牛焼肉のブームが起こり、高級な韓牛([[한우]])の等級にこだわったり、希少部位を専門に提供する焼肉店が増加した。2010年に入ってそれが豚焼肉にも波及し、[[カルメギサル(豚ハラミの焼肉/갈매기살)]]、[[モクサル(豚の肩ロース焼き/목살)]]、[[ハンジョンサル(豚トロの焼肉/항정살)]]といった部位が台頭し、サムギョプサルと肩を並べるに至った。サムギョプサルも済州産の黒豚や、[[オギョプサル(皮付き豚バラ肉の焼肉/오겹살)]]にこだわる店など、食べ方よりも肉の品質にこだわる店が増えていった。2015年には世界的な熟成肉のブームから、乾燥熟成(ドライエイジング)させた豚焼肉も登場し話題を集めた。
 +
 +
=== 2020年代 ===
 +
:2020年代の前半にミナリサムギョプサル(セリと豚バラ肉の焼肉、[[미나리삼겹살]])が注目されると、「ミナリ(セリ、[[미나리]])」がトレンドの食材となって、ミナリコムタン(セリ入りの牛スープ、[[미나리곰탕]])、ミナリネンミョン(セリ入りの冷麺、[[미나리냉면]])などの派生料理が登場するに至った。きっかけとなったのが、2020年12月にアメリカで公開された映画の『ミナリ([[미나리]])』であり、韓国移民を取り上げた作品とあって韓国内でも注目された(韓国での公開は2021年3月)。2021年2月に米ゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞を受賞すると、同3月に米アカデミー賞の6部門にノミネートされ、前年に作品賞を含む4部門を制した『パラサイト 半地下の家族(기생충)』に続く快挙が期待された。残念ながら作品賞は逃すものの、ベテラン俳優のユン・ヨジョン(윤여정)氏が助演女優賞に輝き、前後の期間「ミナリ」が話題になったことで、同時にミナリ料理への注目も高まった。背景には『パラサイト 半地下の家族』に登場したチャパグリ(袋麺2種のミックス食べ、[[짜파구리]])の存在があり、これが世界的な話題になったことから同様の波及効果が期待されたと言える。
  
 
== 種類 ==
 
== 種類 ==
30,747

回編集