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*小鹿島 | *小鹿島 | ||
− | : | + | :郡南西部の小鹿島(ソロクト、소록도)では、日本統治時代の1916年に「小鹿島慈恵医院(소록도자혜의원)」が設立され、ハンセン病患者の診療を専門的に行った。当時は病気に対する知識が不十分であり、ハンセン病が感染症の一種であることから患者は差別や偏見にさらされ、強制的な移住を強いられたうえで過酷な労働を課せられた。島の管理は小鹿島慈恵医院の院長が担い、2代目の花井善吉が現地式の文化を尊重しつつ生活環境を改めて患者らから慕われた一方、院長によっては患者への体罰や、強制的な精管切除手術、人工中絶手術など深刻な人権侵害が繰り返された。4代目の周防正季は患者からの恨みを買って刺殺されている。 |
+ | :現在の小鹿島には1960年に改称された「国立小鹿島病院(국립소록도병원)」があり、ハンセン病に対する診療、療養、福祉、患者の自活支援、研究業務などを行う。島内には完治した患者が400名弱、医療関係者が約200名が暮らしている。患者を死後に解剖した検屍室や、処罰を行った監禁室は当時の建物が残されており、いずれも国家登録文化遺産に指定されている。 | ||
== 食文化の背景 == | == 食文化の背景 == |