「大田市の料理」の版間の差分

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聖心堂(ソンシムダン、성심당)は、中区銀杏洞(チュング ウネンドン、중구 은행동)に本店を構えるベーカリー。創業者のイム・ギルスン(임길순)氏、ハン・スンドク(한순덕)氏夫妻は咸鏡南道咸州郡の出身で、朝鮮戦争時に南へと避難し、大田へと移り住んだ。1956年に大田駅前で[[チンパン(あんまん/찐빵)]]の露店を開いたのが始まりで、やがて本格的なベーカリーとして成長するに至った。1980年発売のティギムソボロ(揚げソボロパン、[[튀김소보로]])と、1986年発売のパンタロンプチュパン(ニラパン、[[판타롱 부추빵]])が看板商品であり、近年は大田を代表する名物として人気を集める。大田駅構内やロッテ百貨店大田店などにも支店がある。
 
聖心堂(ソンシムダン、성심당)は、中区銀杏洞(チュング ウネンドン、중구 은행동)に本店を構えるベーカリー。創業者のイム・ギルスン(임길순)氏、ハン・スンドク(한순덕)氏夫妻は咸鏡南道咸州郡の出身で、朝鮮戦争時に南へと避難し、大田へと移り住んだ。1956年に大田駅前で[[チンパン(あんまん/찐빵)]]の露店を開いたのが始まりで、やがて本格的なベーカリーとして成長するに至った。1980年発売のティギムソボロ(揚げソボロパン、[[튀김소보로]])と、1986年発売のパンタロンプチュパン(ニラパン、[[판타롱 부추빵]])が看板商品であり、近年は大田を代表する名物として人気を集める。大田駅構内やロッテ百貨店大田店などにも支店がある。
 
:・ティギムソボロ([[튀김소보로]])
 
:・ティギムソボロ([[튀김소보로]])
::ティギムソボロは、[[ソボロパン(ソボロパン/소보로빵)]]を揚げたもの。ティギム([[튀김]])は揚げ物を意味する。カリカリとしたソボロ生地の食感と、中に詰まったあんこの相性がよい。クッキー生地をコーティングしたあんドーナツのようなパンである。
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::ティギムソボロは、あんこ入りの[[ソボロパン(ソボロパン/소보로빵)]]を揚げたもの。1980年5月25日、当時「聖心堂」の主力商品であった[[タンパッパン(あんパン/단팥빵)]]、[[ソボロパン(ソボロパン/소보로빵)|ソボロパン]]、[[ドノッ(ドーナツ/도넛)]]を同時に味わえる商品として考案、発売された<ref>김태훈, 2016, 『우리가 사랑한 빵집 성심당』, 남해의봄날, P82-83</ref>。ティギム([[튀김]])は揚げ物を意味する。サクサクとしたソボロ生地の食感が揚げることでよりクリスピーになり、中に詰まったあんことも相まって濃厚な味わいに仕上がる。クッキー生地をコーティングしたあんドーナツのようなパンである。
 
:・パンタロンプチュパン([[판타롱 부추빵]])
 
:・パンタロンプチュパン([[판타롱 부추빵]])
 
::パンタロンプチュパンは、ニラ玉入りのパン。パンタロンはすその広がったズボンのことで、母親世代が青春時代にパンタロンをはき、ギターを弾きながら食べた思い出のパンという理由から名付けられている。ニラ、卵のほかハムも入った総菜パンである。
 
::パンタロンプチュパンは、ニラ玉入りのパン。パンタロンはすその広がったズボンのことで、母親世代が青春時代にパンタロンをはき、ギターを弾きながら食べた思い出のパンという理由から名付けられている。ニラ、卵のほかハムも入った総菜パンである。
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