「チムタク(鶏と野菜の醤油煮/찜닭)」の版間の差分

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== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
 
[[ファイル:24021902.JPG|thumb|300px|安東旧市場]]
 
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チムタクは、1980年代後半に[[慶尚北道の料理|慶尚北道]][[安東市の料理|安東市]]の旧市場(クシジャン、구시장)で発達して広まった。料理の発祥については、旧市場内のトンダク(丸鶏揚げ、[[통닭]])専門店で生まれたとの説や、それ以前から[[安東市の料理|安東市]]の旧家で祭祀料理、家庭料理として作られていたとする説が代表的である。
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チムタクは、1980年代後半に[[慶尚北道の料理|慶尚北道]][[安東市の料理|安東市]]の旧市場(クシジャン、구시장)で発達して広まった。料理の発祥については、旧市場内の[[トンダク(丸鶏揚げ/통닭)]]専門店で生まれたとの説や、それ以前から[[安東市の料理|安東市]]の旧家で祭祀料理、家庭料理として作られていたとする説が代表的である。
  
 
=== 発祥 ===
 
=== 発祥 ===
 
[[ファイル:24021903.JPG|thumb|300px|安東旧市場内の安東チムタク通り]]
 
[[ファイル:24021903.JPG|thumb|300px|安東旧市場内の安東チムタク通り]]
 
==== 旧市場発祥説 ====
 
==== 旧市場発祥説 ====
:チムタクの発祥を、[[安東市の料理|安東市]]西部洞(ソブドン、서부동)に位置する旧市場で開発されたとする説。旧市場は朝鮮時代から続く歴史の古い在来市場であり、1950年代以降に近隣の沃野洞(オギャドン、옥야동)にできた中央新市場(チュンアンシンシジャン、중앙신시장)に対して旧市場と呼ばれる。旧市場にはもともと丸鶏や、トンダク(丸鶏揚げ、[[통닭]])を販売する店の集まった通りがあり、1970年代後半からマヌルトンダク(ニンニク味の丸鶏揚げ、[[마늘통닭]])などさまざまな鶏料理が開発された中で、1980年代後半にチムタクが登場して人気を集めた<ref>[https://folkency.nfm.go.kr/topic/%EC%95%88%EB%8F%99%EC%B0%9C%EB%8B%AD 안동찜닭] 、韓国民俗大百科事典、2024年2月17日閲覧</ref><ref>[https://encykorea.aks.ac.kr/Article/E0080003 안동찜닭 (安東찜닭)] 、韓国民俗文化大百科事典、2024年2月17日閲覧</ref>。その背景として同時期から増え始めた[[チキン(韓国チキン/치킨)]]専門店の台頭があり、これに対抗すべく新たな料理が必要になったとも語られる。現在はチムタクの専門店が集まる一画となり、「安東チムタク通り(안동찜닭골목)」と呼ばれている
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:チムタクの発祥を、[[安東市の料理|安東市]]西部洞(ソブドン、서부동)に位置する旧市場で開発されたとする説。旧市場は朝鮮時代から続く歴史の古い在来市場であり、1950年代以降に近隣の沃野洞(オギャドン、옥야동)にできた中央新市場(チュンアンシンシジャン、중앙신시장)に対して旧市場と呼ばれる。旧市場にはもともと丸鶏や、[[トンダク(丸鶏揚げ/통닭)]]を販売する店の集まった通りがあり、1970年代後半から[[トンダク(丸鶏揚げ/통닭)#マヌルトンダク(ニンニクチキン/마늘통닭)|マヌルトンダク(ニンニクチキン/마늘통닭)]]などさまざまな鶏料理が開発された中で、1980年代後半にチムタクが登場して人気を集めた<ref>[https://folkency.nfm.go.kr/topic/%EC%95%88%EB%8F%99%EC%B0%9C%EB%8B%AD 안동찜닭] 、韓国民俗大百科事典、2024年2月17日閲覧</ref><ref>[https://encykorea.aks.ac.kr/Article/E0080003 안동찜닭 (安東찜닭)] 、韓国民俗文化大百科事典、2024年2月17日閲覧</ref>。その背景として同時期から増え始めた[[チキン(韓国チキン/치킨)]]専門店の台頭があり、これに対抗すべく新たな料理が必要になったとも語られる。現在はチムタクの専門店が集まる一画となり、「安東チムタク通り(안동찜닭골목)」と呼ばれている
  
 
==== 祭祀料理、家庭料理説 ====
 
==== 祭祀料理、家庭料理説 ====
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