30,747
回編集
65行目: | 65行目: | ||
=== チョバンナクチ(テナガダコの炒め物/조방낙지) === | === チョバンナクチ(テナガダコの炒め物/조방낙지) === | ||
[[ファイル:17111705.JPG|thumb|300px|チョバンナクチ]] | [[ファイル:17111705.JPG|thumb|300px|チョバンナクチ]] | ||
− | :チョバンナクチは、釜山式のテナガダコ炒め。チョバン(조방)は漢字で「朝紡」と書いて朝鮮紡織株式会社(조선방직 주식회사)の略称。ナクチ([[낙지]])はテナガダコの意。チョバンナクチは東区の凡一洞地区にて発達した料理で、近隣にあった朝鮮紡織の社員らが多く通ったことからチョバンナクチという名前が生まれた。テナガダコの炒め物は一般的に[[ナクチボックム(テナガダコ炒め/낙지볶음)]]と呼ばれるが、チョバンナクチはそれに比べて煮汁が多く、鍋料理のように仕立てるのが特徴である。トッピングとしてエビ([[새우]])とホルモン(牛の小腸、[[곱창]])を加えることができ、これらはそれぞれテナガダコとの頭文字を取ってナクセ([[낙새]])、ナッコプ([[낙곱]] | + | :チョバンナクチは、釜山式のテナガダコ炒め。チョバン(조방)は漢字で「朝紡」と書いて朝鮮紡織株式会社(조선방직 주식회사)の略称。ナクチ([[낙지]])はテナガダコの意。チョバンナクチは東区の凡一洞地区にて発達した料理で、近隣にあった朝鮮紡織の社員らが多く通ったことからチョバンナクチという名前が生まれた。テナガダコの炒め物は一般的に[[ナクチボックム(テナガダコ炒め/낙지볶음)]]と呼ばれるが、チョバンナクチはそれに比べて煮汁が多く、鍋料理のように仕立てるのが特徴である。トッピングとしてエビ([[새우]])とホルモン(牛の小腸、[[곱창]])を加えることができ、これらはそれぞれテナガダコとの頭文字を取ってナクセ([[낙새]])、ナッコプ([[낙곱]])と呼ばれる。さらに、エビとホルモンの両方をトッピングしたものは[[ナッコプセ(テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋/낙곱새)]]と呼ぶ(下記項目も参照)。残った煮汁にウドン([[우동]])、ラーメン([[라면]])、春雨([[당면]])を加えて食べるのも定番であり、ごはんを炒めて食べることもできる。1963年創業の「ハルメチプ(할매집)」が元祖格として有名。 |
==== ナッコプセ(テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋/낙곱새) ==== | ==== ナッコプセ(テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋/낙곱새) ==== | ||
− | ::ナッコプセ([[낙곱새]] | + | ::ナッコプセ([[낙곱새]])は、テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋(「[[ナッコプセ(テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋/낙곱새)]]」の項目も参照)。ナッ(낙)はナクチ(テナガダコ、[[낙지]])、コプ(곱)はコプチャン(牛の小腸、[[곱창]])、セ(새)はセウ(エビ、[[새우]])のいずれも頭文字で、釜山市の郷土料理として知られるチョバンナクチ(テナガダコの炒め物/조방낙지)のバリエーションメニューである。1990年代頃から本格的に普及したと見られ、ほかにもさまざまな具の選択肢がある中で、[[ナッコプセ(テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋/낙곱새)|ナッコプセ]]が飛び抜けて有名になった。近年はチョバンナクチよりも、[[ナッコプセ(テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋/낙곱새)|ナッコプセ]]の名称がより優位になっている。チョバンナクチにトッピングをした類似のメニューとしては以下がある。また、[[ナッコプセ(テナガダコと牛ホルモンとエビの炒め鍋/낙곱새)|ナッコプセ]]から派生して、テナガダコ以外の主材料に牛の小腸とエビをトッピングするアレンジも見られる。 |
::*ナッコプ([[낙곱]]):テナガダコと牛の小腸の炒め鍋。 | ::*ナッコプ([[낙곱]]):テナガダコと牛の小腸の炒め鍋。 |