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[[ファイル:19050304.JPG|400px|thumb|チャジャンミョン]]
 
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'''チャジャンミョン'''([[짜장면]])は、韓国式ジャージャー麺。漢字では「炸醤麺」と書き、チャジャン(炸醤、[[짜장]])は炒め味噌、ミョン(麺、[[면]])は麺を意味する。国立国語院の認める標準語表記では「[[짜장면]]」と「[[자장면]]」の2種類がある([[チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺/짜장면)#標準語表記|名称/標準語表記]]参照)。豚肉、タマネギなどを、チュンジャン(春醤、[[춘장]])という黒味噌とともに炒め、水溶き片栗粉でとろみをつけてチャジャンを作る。これを中華麺にかけて提供し、食べる際は麺とチャジャンがよくからむように、箸で全体をよくかき混ぜて味わう。19世紀後半に中国の山東省から伝わったとされ、韓国では[[チャンポン(激辛スープの海鮮麺/짬뽕)]]と並んで中華料理の代表格として人気が高い。主に中華料理店で食べられるほか、粉食店([[분식점]])やフードコートでも提供される。インスタント麺としてもチャジャンミョンは多くの商品が販売されている。チャジャンミョンのバリエーションとしては、[[カンチャジャン(とろみ抜きジャージャー麺/간짜장)]]や、サムソンチャジャンミョン(3種の海鮮ジャージャー麺、[[삼선짜장면]])、ユニチャジャンミョン(豚ひき肉ジャージャー麺、[[유니짜장면]])、ユスルチャジャンミョン(豚細切り肉ジャージャー麺、[[유슬짜장면]])などがある。また、チャジャンを麺ではなくごはんにかけたものは[[チャジャンパプ(ジャージャーごはん/짜장밥)]]と呼ぶ。
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'''チャジャンミョン'''([[짜장면]])は、韓国式ジャージャー麺。
  
 
== 名称 ==
 
== 名称 ==
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=== 標準語表記 ===
 
=== 標準語表記 ===
 
[[ファイル:22022701.JPG|thumb|300px|チャジャンミョンを「자장면」と表記した中華料理店のメニュー]]
 
[[ファイル:22022701.JPG|thumb|300px|チャジャンミョンを「자장면」と表記した中華料理店のメニュー]]
:国立国語院の認めるチャジャンミョンの標準語表記は「[[짜장면]]」「[[자장면]]」の2種類がある。1986年に当時の文教部が外来語表記法を告示し、「zh」の音は「ㅈ」で表記すると定めたことで、それ以降は「[[자장면]]」のみが標準語とされていたが、2011年8月に「[[짜장면]]」など39語が標準語として新たに追加され、両表記とも認められるようになった<ref>[https://www.korean.go.kr/front/board/boardStandardView.do?board_id=6&mn_id=19&b_seq=374 ‘짜장면’ 등 39항목 표준어로 인정] 、国立国語院ウェブサイト、2022年2月19日閲覧</ref>。本辞典では「짜장면」を項目名として使用する。発音表記は[짜장면]。
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:国立国語院の認めるチャジャンミョンの標準語表記は「[[짜장면]]」「[[자장면]]」の2種類がある。1986年に当時の文教部が外来語表記法を告示し、「zh」の音を子音「ㅈ」で表記すると定めたことで、それ以降は「[[자장면]]」のみが標準語とされてきた。2011年8月に「[[짜장면]]」など39語が標準語として新たに追加されたことで、両表記とも認められるようになった<ref>[https://www.korean.go.kr/front/board/boardStandardView.do?board_id=6&mn_id=19&b_seq=374 ‘짜장면’ 등 39항목 표준어로 인정] 、国立国語院ウェブサイト、2022年2月19日閲覧</ref>。本辞典では「짜장면」を項目名として使用する。発音表記は[짜장면]。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
中華麺に黒味噌をかけた料理。韓国では中華料理店の看板メニューであり、老若男女に愛される人気から国民食([[국민음식]])として語られる。19世紀後半に中国の山東省から伝わったとされるが、定着の過程でローカライズされ、中国のものや、あるいは日本の盛岡で郷土料理となった「じゃじゃ麺」などとも異なる独自の料理として発展している。韓国式のチャジャンミョンを特徴づける要素としては、韓国で独自に開発されたチュンジャン(春醤、[[춘장]])の使用や、豚肉とともにたくさんの野菜を具として加えること、水溶き片栗粉を加えて全体にとろみをつけること、などがあげられる。
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チャジャンミョンは、韓国式ジャージャー麺。チュンジャン(春醤、[[춘장]])という黒味噌に豚肉や野菜を加えて炒め、水溶き片栗粉でとろみをつけたものを中華麺にかけて作る。19世紀後半に中国の山東省から伝わったとされるが、定着の過程でローカライズされ、中国のものや、あるいは日本の盛岡で郷土料理となった「じゃじゃ麺」などとも異なる独自の料理として発展している。韓国式の主な特徴としては、韓国で独自に開発されたチュンジャン(春醤、[[춘장]])の使用や、豚肉とともにたくさんの野菜を具として加えること、水溶き片栗粉を加えて全体にとろみをつけること、などがあげられる。韓国では中華料理店の看板メニューであり、老若男女に愛されることから国民食([[국민음식]])とも表現される。主に中華料理店で食べられるほか、手軽な一品料理として粉食店([[분식점]])やフードコートでも提供される。インスタント麺としても多くの商品が販売されている。調理法や具の違いによってたくさんのバリエーションがあり、[[カンチャジャン(とろみ抜きジャージャー麺/간짜장)]]、サムソンチャジャンミョン(海鮮ジャージャー麺、[[삼선짜장면]])、ユニチャジャンミョン(豚ひき肉ジャージャー麺、[[유니짜장면]])、ユスルチャジャンミョン(豚細切り肉ジャージャー麺、[[유슬짜장면]])などがある([[チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺/짜장면)#種類|種類]]参照)。また、チャジャンを麺ではなくごはんにかけたものは[[チャジャンパプ(ジャージャーごはん/짜장밥)]]と呼ぶ。
  
 
=== チュンジャン(春醤) ===
 
=== チュンジャン(春醤) ===
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=== チャジャン(炸醤) ===
 
=== チャジャン(炸醤) ===
 
中国語で「炸」は「油で揚げる」ことを意味し、チュンジャンを油で炒めたものをチャジャン(炸醤、[[짜장]])と呼ぶ。豚肉のほか、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、キャベツなどの野菜を多く加え、水溶き片栗粉でとろみをつけて仕上げる。チャジャンは麺に載せてチャジャンミョンにするだけでなく、ごはんにかけて[[チャジャンパプ(ジャージャーごはん/짜장밥)]]としたり、[[ポックムパプ(チャーハン/볶음밥)]]にかけることもある。
 
中国語で「炸」は「油で揚げる」ことを意味し、チュンジャンを油で炒めたものをチャジャン(炸醤、[[짜장]])と呼ぶ。豚肉のほか、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、キャベツなどの野菜を多く加え、水溶き片栗粉でとろみをつけて仕上げる。チャジャンは麺に載せてチャジャンミョンにするだけでなく、ごはんにかけて[[チャジャンパプ(ジャージャーごはん/짜장밥)]]としたり、[[ポックムパプ(チャーハン/볶음밥)]]にかけることもある。
*派生形
 
:水溶き片栗粉を加えずに作る場合は、[[カンチャジャン(とろみ抜きジャージャー麺/간짜장)]]と呼ぶ。チャジャンに加える具材によっても、細かく呼び名が分けられている([[チャジャンミョン(韓国式ジャージャー麺/짜장면)#種類|種類]]参照)。
 
  
 
=== 麺 ===
 
=== 麺 ===
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