「京畿道の料理」の版間の差分

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:南北の分断により、かつて京畿道に含まれた開城市、開豊郡、長湍郡と、漣川郡の一部は軍事分界線以北に位置する。北朝鮮ではこれらの地域を黄海北道に含めており、これらの地域については[[北朝鮮の料理]]にてまとめる。
 
:南北の分断により、かつて京畿道に含まれた開城市、開豊郡、長湍郡と、漣川郡の一部は軍事分界線以北に位置する。北朝鮮ではこれらの地域を黄海北道に含めており、これらの地域については[[北朝鮮の料理]]にてまとめる。
  
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=== 食文化の背景 ===
 
:京畿道の食文化は[[ソウル市の料理|ソウル]]の近郊としての役割が大きい。朝鮮時代の宮中には、各地域から特産品を進上品として送ったが、距離の近い京畿道は生鮮食品が多く割り振られていた。1776年に編纂された『貢膳定例(공선정례)』には進上品の規定が細かくまとめられており、京畿道からは毎日新鮮な魚やキジを進上する決まりとなっていた。そのほか、月ごとに米、野菜、山菜、穀物、魚介などの分担もあり、これらは現在の各地域における郷土料理や特産品と関係する部分も多い。例えば、[[利川市の料理|利川市]]の米(쌀)や、[[加平郡の料理|加平郡]]の松の実(잣)、[[坡州市の料理|坡州市]]の長湍豆(장단콩)などは、かつての進上品であることを宣伝として効果的にアピールしている。北部、東部、南部を中心に農業、畜産業を中心とする地域が多いが、西海岸に面した[[金浦市の料理|金浦市]]、[[始興市の料理|始興市]]、[[安山市の料理|安山市]]、[[華城市の料理|華城市]]、[[平沢市の料理|平沢市]]では漁業、水産業も行われている。畜産業も盛んであり、中でも肉牛(육우)、乳牛(젖소)の飼育頭数は京畿道が全国1位。豚の飼育頭数は[[忠清南道の料理|忠清南道]]に次ぐ第2位である(いずれも2017年1~3月期)<ref>[http://kosis.kr/statHtml/statHtml.do?orgId=101&tblId=DT_1EO099&vw_cd=MT_ZTITLE&list_id=F1A&seqNo=&lang_mode=ko&language=kor&obj_var_id=&itm_id=&conn_path=E1# 축종별 시도별 가구수 및 마리수] 、統計庁「家畜動向調査」、2017年7月23日閲覧</ref>。
 
:京畿道の食文化は[[ソウル市の料理|ソウル]]の近郊としての役割が大きい。朝鮮時代の宮中には、各地域から特産品を進上品として送ったが、距離の近い京畿道は生鮮食品が多く割り振られていた。1776年に編纂された『貢膳定例(공선정례)』には進上品の規定が細かくまとめられており、京畿道からは毎日新鮮な魚やキジを進上する決まりとなっていた。そのほか、月ごとに米、野菜、山菜、穀物、魚介などの分担もあり、これらは現在の各地域における郷土料理や特産品と関係する部分も多い。例えば、[[利川市の料理|利川市]]の米(쌀)や、[[加平郡の料理|加平郡]]の松の実(잣)、[[坡州市の料理|坡州市]]の長湍豆(장단콩)などは、かつての進上品であることを宣伝として効果的にアピールしている。北部、東部、南部を中心に農業、畜産業を中心とする地域が多いが、西海岸に面した[[金浦市の料理|金浦市]]、[[始興市の料理|始興市]]、[[安山市の料理|安山市]]、[[華城市の料理|華城市]]、[[平沢市の料理|平沢市]]では漁業、水産業も行われている。畜産業も盛んであり、中でも肉牛(육우)、乳牛(젖소)の飼育頭数は京畿道が全国1位。豚の飼育頭数は[[忠清南道の料理|忠清南道]]に次ぐ第2位である(いずれも2017年1~3月期)<ref>[http://kosis.kr/statHtml/statHtml.do?orgId=101&tblId=DT_1EO099&vw_cd=MT_ZTITLE&list_id=F1A&seqNo=&lang_mode=ko&language=kor&obj_var_id=&itm_id=&conn_path=E1# 축종별 시도별 가구수 및 마리수] 、統計庁「家畜動向調査」、2017年7月23日閲覧</ref>。
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*軍事的要衝として
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== 加平郡(가평군) ==
 
== 加平郡(가평군) ==
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