30,747
回編集
13行目: | 13行目: | ||
=== 食べ方 === | === 食べ方 === | ||
*石釜ごはん | *石釜ごはん | ||
+ | [[ファイル:15032702.JPG|thumb|300px|石釜ごはんに水を注いだところ]] | ||
:専門店では注文ごとに1人前ずつ炊いた石釜ごはんが提供されることも多い。この石釜ごはんは器に取り分けた後、残ったおこげに水、または麦茶、コーン茶などを注いでヌルンジ(おこげ湯、[[누룽지]])として味わう。ヌルンジは石釜によって熱され、即席の茶漬けのようにして味わう。香ばしさを楽しむとともに、消化を助けるという働きも持つ。 | :専門店では注文ごとに1人前ずつ炊いた石釜ごはんが提供されることも多い。この石釜ごはんは器に取り分けた後、残ったおこげに水、または麦茶、コーン茶などを注いでヌルンジ(おこげ湯、[[누룽지]])として味わう。ヌルンジは石釜によって熱され、即席の茶漬けのようにして味わう。香ばしさを楽しむとともに、消化を助けるという働きも持つ。 | ||
*卵 | *卵 | ||
+ | [[ファイル:15032703.JPG|thumb|300px|卓上に用意されたスンドゥブチゲ用の卵]] | ||
:スンドゥブチゲは提供の直前に生卵を落とすことが多い。ただし、店によってはスープが薄まるとして嫌う場合もあり、特に釜山(プサン)を中心とした南部地域では入れないことのほうが多い。専門店では好みによって入れるかどうかを決められるよう、卓上に生卵を用意しておき、客が自ら割り入れるようにしているところもある。 | :スンドゥブチゲは提供の直前に生卵を落とすことが多い。ただし、店によってはスープが薄まるとして嫌う場合もあり、特に釜山(プサン)を中心とした南部地域では入れないことのほうが多い。専門店では好みによって入れるかどうかを決められるよう、卓上に生卵を用意しておき、客が自ら割り入れるようにしているところもある。 | ||
23行目: | 25行目: | ||
== 歴史 == | == 歴史 == | ||
=== 1960年代 === | === 1960年代 === | ||
+ | [[ファイル:15032704.JPG|thumb|300px|チゲではない薬味醤油をかけて食べるスンドゥブ]] | ||
もともとスンドゥブはチゲとしてでなく、出来たてに薬味醤油をかけて食べるものであった。現在のようなスンドゥブチゲは1960年前後に、ソウル市庁近くの小公洞、西小門洞あたりで専門店が増えたことから広まったとされる。これらのエリアは有名繁華街の明洞からも近いため、発祥と明洞として語るケースもままある。その背景としては、近隣に大きな豆腐工場があったため、そこから仕入れをする形で近隣にスンドゥブチゲの専門店が増えたと説明される。 | もともとスンドゥブはチゲとしてでなく、出来たてに薬味醤油をかけて食べるものであった。現在のようなスンドゥブチゲは1960年前後に、ソウル市庁近くの小公洞、西小門洞あたりで専門店が増えたことから広まったとされる。これらのエリアは有名繁華街の明洞からも近いため、発祥と明洞として語るケースもままある。その背景としては、近隣に大きな豆腐工場があったため、そこから仕入れをする形で近隣にスンドゥブチゲの専門店が増えたと説明される。 | ||
47行目: | 50行目: | ||
:牡蠣、エビ、イカなどの海産物を入れたスンドゥブチゲ | :牡蠣、エビ、イカなどの海産物を入れたスンドゥブチゲ | ||
*クルスンドゥブチゲ(굴순두부찌개) | *クルスンドゥブチゲ(굴순두부찌개) | ||
+ | [[ファイル:15032705.JPG|thumb|300px|クルスンドゥブチゲ]] | ||
:牡蠣を入れたスンドゥブチゲ | :牡蠣を入れたスンドゥブチゲ | ||
*キムチスンドゥブチゲ(김치순두부찌개) | *キムチスンドゥブチゲ(김치순두부찌개) |