テハグイ(コウライエビ焼き/대하구이)
この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。 |
テハグイ(대하구이)は、コウライエビ焼き。
概要
テハグイのテハ(대하)は漢字で「大蝦」と書いてコウライエビ(タイショウエビ)のこと。グイ(=クイ、구이)は焼き物の総称。コウライエビを殻ごと塩焼きにして調理をする。西海岸沿いの地域が主産地であり、9~10月頃を最盛期とする。忠清南道洪城郡の南塘港(ナムダンハン、남당항)ではシーズンになると「洪城南塘港コウライエビ祭り(홍성남당항대하축제)」が開催される[1]。コウライエビ焼きを用いた料理としてはほかに、テハジャン(コウライエビの醤油漬け/대하장)、テハチム(宮中式エビの蒸し物/대하찜)などがある。
- タイショウエビ
- 日本語ではコウライエビをタイショウエビ(大正エビ)とも呼ぶ。命名は1922(大正11)年で、当時山口県の下関に拠点をおいていたエビの流通業社、「林兼商店」(現在のマルハニチロ)と「日鮮組」(現在の日本水産)の二社が、共同屋号として使っていた「大正組」にちなむ。
歴史
- 『蘭湖漁牧志』(1820年)の記述
- 朝鮮時代後期の文臣、実学者の徐有榘(ソ・ユグ、서유구)が1820年に書いた『蘭湖漁牧志(난호어목지)』には、コウライエビ(대하)に関する記述があり、「刺身によく、汁物によく、そのまま干しても酒の肴によい」【原文1】[2]と紹介されている。
【原文1】「可膾可臛又可淡鮿為佳肴」
脚注
- ↑ 홍성남당항대하축제 、洪城郡ウェブサイト、2024年6月17日閲覧
- ↑ 蘭湖漁牧志(コマ番号105/140) 、韓国国立中央図書館、2024年9月21日閲覧
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)