パッピンス(氷アズキ/팥빙수)
パッピンス(팥빙수)は、氷アズキ。
名称
パッピンスのパッはアズキ、ピンスは漢字で「氷水」と書いてカキ氷のこと。日本では韓国式のカキ氷を総称してパッピンスと呼ぶことも多いが、厳密にはアズキが載ったものだけをパッピンスと称する。総称としての呼び名はピンス빙수であり、アズキのかわりに果物を載せればクァイルピンス(과일빙수)と呼び、緑茶のアイスクリームを載せればノクチャピンス(녹차빙수)と呼ぶ。日本ではパピンスといった表記も見られるが、本辞典においては「パッピンス」を使用する。発音表記は[팓삥수]。
概要
パッピンスはアズキを載せたカキ氷。牛乳や練乳で甘さを加えることが多い。アズキ以外の具を一緒に載せることも多く、フルーツやソフトクリーム、求肥に似たカキ氷用の小さな餅などが定番として用いられる。近年では多様な具が用いられるようになっており、そのバリエーションは年々増加している。主に夏の季節メニューとしてカフェ、ファストフード店、屋台などで販売されるが、通年で提供する専門店も多い。韓国人の好みとして食べる前に全体をよくかき混ぜるという習慣があったが、店によって、または個人の好みによって、混ぜないで食べる場合も増えてきている。
歴史
開化期から日本統治時代
- 朝鮮時代のソウルには氷庫(빙고)と呼ばれる氷の貯蔵施設が置かれ、これを宮中ではファチェ(宮中式の清涼飲料/화채)などに仕立てて楽しんだ。こうした氷の利用をパッピンスの歴史としてとらえることもあるが、直接的には開化期から日本統治時代にかけて、日本から伝えられたと考えられる。韓福眞は著書『私たちの生活100年・飲食(우리 생활 100년-음식)』で、「1900年代から輸入された砂糖を利用した洋菓子および各種甘味製品の市販で在来の餅菓類はやがて退化し、西洋のパン、ケーキ、アイスクリーム、菓子などが嗜好品として根付いていった」と述べ、日本の菓子店がチンゴゲ(現在の忠武路2街あたり)にできて、アズキ入りの大福餅などを販売したことにも触れている。また、この時期の甘味としてカキ氷の販売形態についても、「夏にはカキ氷とアイスクリームが人気を集めた。カキ氷販売はリアカーに氷をかく機械を載せて歩き、カンナをかけるように氷を削り、器に盛って真ん中にスプーン1杯の砂糖をうずめ、ビンに入れた赤や黄色のシロップをかけて、スプーンを刺した。アズキを載せたカキ氷もある」と詳述している。1910年に初めての製氷工場が釜山にできたことを考えても、カキ氷が一般に普及したのはその後と考えるのが自然である。
http://www.iincheon.net/news/articleView.html?idxno=95223
- 【原文】「1900년대부터 수입한 설탕을 이용한 양과자 및 각종 당 제품의 시판으로 재래의 병과류는 점차 퇴화되고 서양의 빵, 케이크, 아이스크림, 과자 등이 기호 식품으로 뿌리 내리게 되었다」
- 【原文】「여름철에는 빙수와 아이스크림이 인기가 있었다. 빙수 장수는 리어카에 얼음 가는 기계를 싣고 다니며 대패질하듯이 얼음을 깎아 내어 그릇에 받아 가운데 설탕 한 숟가락을 묻고 병에 담긴 빨간 물과 노란 물을 흔들어 치고 사시를 꽂는다. 단팥을 얹은 빙수도 있다.」
1970~80年代
2000年代以降
種類
パッピンスには次のような種類がある。