ナムル(ナムル/나물)

2024年12月19日 (木) 02:28時点におけるHatta (トーク | 投稿記録)による版 (→‎概要)
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ナムル나물)は、ナムル(野菜の和え物)。

ナムルの盛り合わせ

概要

ナムルは本来、山菜や、植物の若芽を意味するが、その主要な料理法である和え物を指す呼び名としても用いられる。日本でも「ナムル」の名前で定着している。野菜や山菜をさっとゆがくか、炒めたのち、ゴマ油で和えて、塩、みじん切りニンニクなどで味を調えて作る。韓国料理の副菜としては代表的なひとつで、食用となるほとんどの野菜、山菜、木の芽、葉などを利用して作る。家庭料理として作られるほか、飲食店では副菜として提供される。ピビムパプ(ビビンバ/비빔밥)の具としても活用される。

  • 寒食
冬至から105日目を寒食(ハンシク、한식)と呼び、ソルラル(설날)、端午(タノ、단오)、秋夕(추석)とともに、韓国の4大名節(ミョンジョル、명절)に数えられる。陽暦では4月5日、6日頃に当たる。寒食には祖先の祭祀(제사)を行い、墓参りや、墓のまわりの掃除をする。この日は火を使わずに冷たいものを食べる習慣があり、冷やごはんやナムル(ナムル/나물)、または寒食麺(ハンシンミョン、한식면)と呼ばれるメミルグクスを食べる。火を使わない理由には諸説あり、強風の吹く時期なので火事を避けるとの理由や、古代中国の介子推という人物が焼死したのを弔うため、などが多く語られる。

種類

サムセクナムル(三色ナムル/삼색나물)

 
キキョウの根、サトイモの茎、ホウレンソウのサムセクナムル
祭祀膳に捧げる3種類のナムルを、サムセクナムル(三色ナムル、삼색나물)と呼ぶ。白、褐色、青(緑)の3色を揃えるのが決まりで、白は根、褐色は茎、青は葉の野菜、山菜をそれぞれ対応させる。根は祖先、茎は父母、葉は子孫を象徴する。白(根)はキキョウの根(도라지)や大根()、褐色(茎)はワラビ(고사리)やサトイモの茎(토란대)、青(葉)はセリ(미나리)やホウレンソウ(시금치)などを用いる。

ムグンナムル(干し野菜のナムル/묵은나물)

ムグンナムル(묵은나물)は、干し野菜のナムル。ムグン(묵은)はムクタ(古くなる、묵다)という動詞の過去連体形で、直訳では「古くなったナムル」を意味する。チンチェ(陳菜、진채)とも呼ぶ。保存用に干しておいたカボチャ(호박)、ナス(가지)、シラヤマギク(취나물)、サトイモの茎(토란대)、シイタケ(표고버섯)、キキョウの根(도라지)などを水で戻し、水気を切ってフライパンで炒めて作る。テボルム(小正月、陰暦1月15日、대보름)の行事食として知られ、この日にムグンナムルを食べると夏負けの予防になると言われる。

素材ごとのナムル

脚注


外部リンク

制作者関連サイト

関連項目