テハチム(宮中式エビの蒸し物/대하찜)

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テハチム대하찜)は、宮中式エビの蒸し物。

テハチム

概要

テハチムのテハ(대하)は漢字で「大蝦」と書いてコウライエビ(タイショウエビ)。チム()は蒸し物を表す。蒸したコウライエビを、茹でた牛肉、キュウリ、水煮にしたタケノコなどとともに、松の実のソースで和えて作る。エビの身だけを和え物として作る場合と、エビの頭と尻尾を残し、身の上に具材を彩りよく盛り付ける場合がある。宮中料理のひとつであり、宮中料理店や韓定食店において提供される。コウライエビを用いた料理としては、ほかに塩焼きにしたテハグイ(コウライエビ焼き/대하구이)、生のまま醤油漬けにしたテハジャン(コウライエビの醤油漬け/대하장)などがある。

  • タイショウエビ
日本語ではコウライエビをタイショウエビ(大正エビ)とも呼ぶ。命名は1922(大正11)年で、当時山口県の下関に拠点をおいていたエビの流通業社、「林兼商店」(現在のマルハニチロ)と「日鮮組」(現在の日本水産)の二社が、共同屋号として使っていた「大正組」にちなむ。

歴史

『蘭湖漁牧志』(1820年)の記述
朝鮮時代後期の文臣、実学者の徐有榘(ソ・ユグ、서유구)が1820年に書いた『蘭湖漁牧志(난호어목지)』には、コウライエビ(대하)に関する記述があり、「刺身によく、汁物によく、そのまま干しても酒の肴によい」【原文1】[1]と紹介されている。

【原文1】「可膾可臛又可淡鮿為佳肴」

脚注

  1. 蘭湖漁牧志(コマ番号105/140) 、韓国国立中央図書館、2024年9月21日閲覧

外部リンク

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関連項目