ヤンニョムコマク(ハイガイの薬味ダレ載せ/양념꼬막)

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ヤンニョムコマク양념꼬막)は、ハイガイの薬味ダレ載せ。

ヤンニョムコマク

概要

ヤンニョムコマクの、ヤンニョム(양념)はさまざまな調味料、香辛料、香味野菜などを混ぜ合わせた辛味ダレ。コマク(꼬막)はハイガイを意味する。ハイガイを茹でて殻の片側だけを外し、醤油、砂糖、ゴマ油、みじん切りニンニク、刻みネギ、粉唐辛子などを混ぜ合わせたヤンニョムを身の上に塗って作る。ハイガイは全羅南道宝城郡の筏橋邑(ポルギョウプ、벌교읍)が主産地であり、ハイガイ料理の専門店が集まるほか、シーズンが始まる10月末頃から11月にかけては「筏橋コマク祭り(벌교꼬막축제)」が開催される。11月から翌3月頃までを旬とする。産地を中心に専門店があるほか、全羅南道の飲食店では副菜として提供されることも多い。家庭料理として作られることもあり、居酒屋でも酒肴として提供される。ハイガイを使った料理としてはほかに、コマクチム(ハイガイの塩茹で、꼬막찜)、コマクムチム(ハイガイの和え物、꼬막무침)、コマクチョン(ハイガイのチヂミ、꼬막전)、コマクタンス(ハイガイの酢豚風、꼬막탕수)などがある。コマクムチムは、コマクフェムチム(꼬막회무침)ともよび、ごはんと一緒に混ぜて食べるのも定番である。

  • ハイガイとサルボウガイ
近年はハイガイ(꼬막)の漁獲量が減少しており、養殖のサルボウガイ(새꼬막)で代用されることが多い。ハイガイの標準名は「コマク(꼬막)」であるが、サルボウガイ=「セコマク(새꼬막)」との比較において「チャムコマク(참꼬막)」と呼び分けられる。ハイガイは産地でも稀少であり、サルボウガイに対して3倍ほどの値段がつく。また、見た目からアカガイ(피조개)と比較することもあり、アカガイのことを「ピコマク(피꼬막)」と呼ぶことがある。
  • ハイガイ漁
ハイガイ漁は、ノルベ(널배)、またはポルベ(뻘배)と呼ばれるそり状の板に乗って行う。佐賀県の有明海で使われる潟スキーともよく似る。

脚注


外部リンク

制作者関連サイト

関連項目