ヤッパプ(韓国式のおこわ/약밥)

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ヤッパプ약밥)は、韓国式のおこわ。

ヤッパプ

概要

ヤッ()は薬、パプ()はごはんの意。栄養価の高い食材を使って作ることから名付けられた。ヤッパン(薬飯、약반)、ヤクシク(薬食、약식)とも呼ぶ。もち米に栗、ナツメ、松の実などの具を加え、蜂蜜、黒砂糖、ゴマ油、醤油などで味付けをして作る。正月を過ぎて最初の満月であるテボルム(陰暦1月15日、대보름)の日に食べる習慣がある。家庭で作られるほか、餅の仲間として市場や餅専門店などで販売される。


  • 伝承
ヤッパプの発祥として、新羅時代の逸話が残っている。以下は1281年に編纂された歴史書『三国遺事(삼국유사)』の内容を要約したものである[1][2]
西暦488年1月15日、炤知王(ソジワン、소지왕)が南山(ナムサン、남산)のふもとまで出かけたところ、目の前にネズミとカラスが現れ、ネズミは人の言葉でカラスについて行くようにと告げた。ただならぬことと思った王はカラスの導きに従うと、池のほとりで老人から手紙を渡された。手紙には「開けると2人が死に、開けないと1人が死ぬ」と書かれており、王は被害の少ないほうがよいだろうと考えたが、臣下のひとりが2人とは庶民であり、1人は王のことであると進言したため手紙を開けて読むことにした。するとそこには「射琴匣(琴の箱を射よ)」と書かれていた。王宮に戻って琴の箱を弓矢で射ると、そこには妾と密通する僧侶が王を暗殺しようと隠れていた。命を救われた王はカラスの導きに感謝し、1月15日を「烏忌日(オギイル、오기일)と定め、黒いごはんを捧げる日とした。これがのちのヤッパプである。

脚注

外部リンク

制作者関連サイト

関連項目