パンゲタン(半羽のサムゲタン/반계탕)
この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。 |
パンゲタン(반계탕)は、半羽のサムゲタン。パン(반)は半分。ゲ(=ケ、계)は鶏。タン(탕)はスープを表す。パンサムゲタン(반삼계탕)とも呼び、サムゲタン(ひな鶏のスープ/삼계탕)のハーフサイズを意味する。ひな鶏の腹にもち米、高麗人参、ナツメ、ニンニク、銀杏などを詰めて煮込み、できあがったところで頭から尻のほうまで縦半分に切る。最初からパンゲタンとして作る場合は、左右に具をひとつずつ入れる工夫もある。味付けはごく薄い塩味にとどめ、食べる人が卓上の塩やコショウを好みで加える。主に専門店で食べられるメニューであるが、一般の食堂でも出すところがある。夏負けを防ぐスタミナ料理として食べられることが多く、ポシンタン(犬肉の鍋/보신탕)、サムゲタンとともに、伏日(복날)に食べる料理として知られる。伏日は三伏(삼복)とも呼び、夏至から数えて3度目の庚の日である「初伏(초복)」と、4度目の庚の日である「中伏(중복)」、立秋後初めての庚の日である「末伏(말복)」の総称であり、1年の中で最も暑い時期とされる。
脚注
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)
- 韓国語食の大辞典アプリ版(八田靖史制作の韓国料理専門辞典)