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サムギョプサル(삼겹살)は、豚バラ肉の焼肉。もともとサムギョプサルとは豚バラ肉を表す部位名だが、それを焼いて食べる料理としてもサムギョプサルと呼ぶ。韓国ではもっともポピュラーな豚焼肉のひとつである。
名称
サムギョプサルは豚バラ肉の焼肉。サムギョプサルとは豚バラ肉のことで、サム(삼)は数字の3、ギョプ(겹)は層、サル(살)は肉を表す。直訳をすると「三層の肉」という意味である。赤身と脂身と層状になった豚バラ肉の見た目に由来する。日本語においては「サムギョッサル」「サンギョッサル」「サンギョプサル」「サムギョップサル」など多様な表記が使われている。また日本語で豚バラ肉のことを「三枚肉」「三枚バラ」とも称することから、「三段バラ」「三段バラ肉」との表記も散見される。本辞典ではサムギョプサルと表記する。発音表記は[삼겹쌀]。
概要
サムギョプサルは豚バラ肉を鉄板や網などで焼いて調理をする。焼けた豚バラ肉はサンチュ(상추)、エゴマの葉(깻잎)などの葉野菜で包み、サムジャン(쌈장)と呼ばれる合わせ味噌や、パジョリ(파절이、白髪ネギの和え物)、スライスしたニンニク、刻んだ青唐辛子などを薬味として加えて味わう。キルムジャン(기름장)と呼ばれるゴマ油と塩を混ぜたタレにつけてもよい。豚焼肉店のメニューに並ぶほか、サムギョプサル専門の店も数多く存在する。店ごとに食べ方、焼き方、肉の切り方などに個性が見られ、そのバリエーションもたいへん豊富である。
歴史
種類
サムギョプサルには次のような種類がある。
- キムチサムギョプサル(김치삼겹살):キムチと一緒に焼くサムギョプサル。
- テペサムギョプサル(대패삼겹살):カンナで削ったように肉を薄切りにしたサムギョプサル。
- トッサムギョプサル(떡삼겹살):餅で巻いて食べるサムギョプサル
- ワインサムギョプサル(와인삼겹살):ワインに漬け込んだ豚バラ肉を焼いて味わうサムギョプサル。
- チーズサムギョプサル(치즈삼겹살):溶かしたチーズにつけて食べるサムギョプサル。
- カルサムギョプサル(칼삼겹살):肉に包丁目をたくさん入れたサムギョプサル。ポルチプサムギョプサル(벌집삼겹살)とも呼ぶ。
- ハーブサムギョプサル(허브삼겹살):ハーブで下味をつけたサムギョプサル。