世宗市の料理
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世宗市(セジョンシ、세종시)は韓国の中西部に位置する地域。本ページでは世宗市の料理、特産品について解説する。
地域概要
世宗市は韓国の中西部に位置する地域。韓国で唯一の特別自治市(高度な自治権を保証された地方自治団体)である。2012年7月1日に韓国で17番目の広域地方自治団体(特別市、広域市、特別自治市、道、特別自治道)として発足した。北部は忠清南道の天安市、東部は忠清北道の清州市、南東部は広域市の大田市、南西部から西部にかけては忠清南道の公州市と接する。人口は38万3591人(2022年12月)[1]。面積は464.9平方キロ(2021年)[2]。市の北部は車嶺山脈(チャリョンサンメク、차령산맥)の一角を成す丘陵地が多く、南部には錦江(クムガン、금강)が流れ、中央部からは美湖川(ミホチョン、미호천)が注ぐ。代表的な観光地としては、世宗湖水公園(세종호수공원)、大統領記録館(대통령기록관)、国立世宗図書館(국립세종도서관)などがある。ソウル市から世宗市までは、ソウル駅、龍山駅からITX-セマウルやムグンファで鳥致院駅まで約1時間30分の距離。また、ソウル高速バスターミナル、東ソウル総合ターミナルなどから世宗高速市外バスターミナルまで高速バスで約1時間30~50分の距離である。
- 世宗市発足の経緯
- 世宗市は忠清南道の燕岐郡(ヨンギグン、연기군)全体と公州市の一部、忠清北道旧・清原郡を統合して、2012年7月1日に誕生した。もともとの背景には盧武鉉大統領の時代に首都の移転を企図したことがあり、首都の移転自体は実現しなかったが、一部の首都機能を移すために世宗市が発足した。世宗市成立の根拠となる2010年12月27日施行の「世宗特別自治市設置等に関する特別法」第1条(目的)では、「本法は世宗特別自治市を設置することによって首都圏の過度な集中による副作用を抑え、地域開発および国家の均衡発展と国家競争力の強化の支えとなることを目的とする」(原文1)としている[3]。
- 【原文1】
- 제1조(목적) 이 법은 세종특별자치시를 설치함으로써 수도권의 과도한 집중에 따른 부작용을 시정하고 지역개발 및 국가 균형발전과 국가경쟁력 강화에 이바지함을 목적으로 한다.
食文化の背景
市北部に位置する鳥致院邑はかつて燕岐郡の郡庁所在地であり、1905年の京釜線開通時に鳥致院駅ができたことで地域の中心として発展した。燕西面(ヨンソミョン、연서면)の高福貯水池一帯にテジカルビ(豚カルビ焼き/돼지갈비)の専門店が集まっているほか、鳥致院邑は韓国を代表するモモ(복숭아)の名産地でもあり、一部のカフェではグリークモモ(モモのギリシャヨーグルト詰め、그릭모모)などのスイーツにも利用する。梨、ブドウなどの生産も盛んである。
代表的な料理
テジカルビ(豚カルビ焼き/돼지갈비)
- テジカルビ(돼지갈비)は、豚カルビ焼き(「テジカルビ(豚カルビ焼き/돼지갈비)」の項目も参照)。卓上で焼くスタイルではなく、焼いたものを器に盛って提供するのが主流である。かつては石板に載せて提供するソッカルビ(석갈비)のスタイルだったが、近年は真鍮器を用いて卓上の固形燃料で温めながら味わう。燕西面(ヨンソミョン、연서면)の高福貯水池(コブクチョスジ、고북저수지)周辺に専門店が集まっており、1993年創業の「山荘ガーデン(산장가든)」や、1996年創業の「ヨンアムコル(용암골)」が代表的である。
代表的な特産品
- ポクスンア(モモ/복숭아)鳥致院邑
- ペ(梨/배)鳥致院邑
代表的な酒類・飲料
飲食店情報
以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。
- 山荘ガーデン(산장가든)
- 住所:世宗市燕西面道新高福路1131-7(高福里32)
- 住所:세종시 연서면 도신고복로 1131-7(고복리 32)
- 電話:044-867-3333
- 料理:テジカルビ(豚カルビ焼き)
エピソード
脚注
- ↑ 주민등록 인구통계 、行政安全部ウェブサイト、2023年1月26日閲覧
- ↑ 행정구역별・지목별 국토이용현황_시군구 、KOSIS(国家統計ポータル)、2023年1月26日閲覧
- ↑ 세종특별자치시 설치 등에 관한 특별법 、国家法令情報センターウェブサイト、2018年8月2日閲覧
外部リンク
- 関連サイト
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)