霊光郡の料理

提供: 韓食ペディア
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クルビグイ

霊光郡(ヨングァングン、영광군)は全羅南道の北西部に位置する地域。本ページでは霊光郡の料理、特産品について解説する。

地域概要

霊光郡は全羅南道の北西部に位置する地域。郡の北東部は全羅南道高敞郡、東部は全羅南道長城郡、南部は全羅南道咸平郡と接し、西部は西海岸に面する。人口は5万2197人(2022年12月)[1]

食文化の背景

代表的な料理

  • コチュジャンクルビ(イシモチのコチュジャン和え/고추장굴비)
  • クルビグイ(イシモチの干物/굴비구이)
  • モシソンピョン(カラムシの餅/모시송편)
  • ポリグルビ(イシモチの発酵干物/보리굴비)

代表的な特産品

ヨングァングルビ(霊光産のイシモチの干物/영광굴비)

ヨングァングルビ(영광굴비)は、霊光郡で作られるクルビ(イシモチの干物、굴비)。霊光郡はイシモチ(조기)の中でも最高級とされるキグチ(참조기)の名産地で、3~4月頃に産卵期を迎えて霊光沖まで回遊してくる。これをとって霊光産の天日塩を振ったのち、海風にあてながら干したものをヨングァングルビと呼ぶ。郡北部の法聖浦(ポプソンポ、법성포)がいちばんの名産地とされる。クルビグイ(イシモチの干物/굴비구이)コチュジャングルビ(干しイシモチのコチュジャン漬け/고추장굴비)などにして味わう。
  • クルビの由来
高麗時代の文臣、李資謙(イ・ジャギョム、이자겸)は第17代王の仁宗(インジョン、인종)と対立し、1126年には王位の簒奪を試みるが(李資謙の乱)、失敗に終わって全羅南道霊光郡に流配される。李資謙は霊光郡でヨングァングルビに出合い、これを仁宗に進上品として送ったが、その際に「屈非(屈するに非ず)」と書いて反骨の意を示したとされる[2]。この逸話に明確な史料がある訳ではないが、これをきっかけとして干したイシモチを「屈非(クルビ、굴비)」と呼ぶようになったと語られることが多い。ほかに、イシモチを干したときに腰が曲がることから、曲がったことを意味する「仇非(クビ、구비)」が変化してクルビになったとの説もある。

チョンボリハヌ(青麦韓牛/청보리한우)

チョンボリハヌ(청보리한우)は、青麦韓牛。

代表的な酒類・飲料

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • 一番地(일번지)
住所:全羅南道霊光郡法聖面クルビ路37(法聖里650-3)
住所:전라남도 영광군 법성면 굴비로 37(법성리 650-3)
電話:061-356-2268
料理:ハンジョンシク(韓定食)クルビグイ(イシモチの干物)

エピソード

脚注

  1. 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2023年1月18日閲覧
  2. 1品 밥도둑으로 유명한 영광굴비 、霊光郡文化観光、2024年8月10日閲覧

外部リンク

関連サイト
制作者関連サイト

関連項目