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提供: 韓食ペディア
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この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。

浦項市(ポハンシ、포항시)は慶尚北道の東部に位置する地域。本ページでは浦項市の料理、特産品について解説する。

地域概要

浦項市は慶尚北道の東部に位置する地域。市の北部は慶尚北道盈徳郡、東部は東海岸、南部は慶尚北道慶州市、南西部は慶尚北道永川市、北西部は慶尚北道青松郡と接する。人口は51万0401人で、慶尚北道ではもっとも多い(2018年10月)[1]慶尚北道では唯一行政区域として一般区を設置しており、市全体を北区(プック、북구)と南区(ナムグ、남구)に区画している。市の東部は東海岸に面しており、海に突き出た形になっている虎尾半島(ホミバンド、호미반도)の先端部、虎尾串(ホミゴッ、호미곶)は島嶼部を除くと朝鮮半島でもっとも東に位置する。西部は太白山脈(テベクサンメク、태백산맥)の最南部に位置する山岳地域である。観光地には日の出の名所として知られる虎尾串をはじめ、同じく虎尾半島に位置する九龍浦港(クリョンポハン、구룡포항)や、迎日湾(ヨンイルマン、영일만)に面した海水浴場などが代表的である。また、浦項は韓国最大の製鉄会社として知られるPOSCO(ポスコ、포스코)や、理系分野で韓国最高峰とされる浦項工科大学校(ポハン コンクァ テハッキョ、포항공과대학교)があることでも知られる。ソウル市から浦項市までは、ソウル駅から浦項駅まで高速鉄道のKTXで約2時間20分の距離。また、高速バスでは東ソウルバスターミナルから浦項市外バスターミナルまで約4時間30分の距離。金浦空港から浦項空港までは国内線で約50分の距離である。

食文化の背景

代表的な料理

  • コムントルジャンオ(アナゴ/검은돌장어)南区東海面
東海面の迎日台海水浴場でとれる黒いアナゴ。地元の名物としてブランド化に力を入れている。
  • クァメギ(サンマの生干し/과메기)南区九龍浦邑
  • コッセウ(シマエビ/꽃새우)北区斗湖洞
シマエビの刺身、焼き物。刺身を選んだ場合でも頭は塩焼きにしてくれる。北部海水浴場に隣接して室内屋台が立ち並ぶ。
  • モリグクス(海鮮麺/모리국수)南区九龍浦邑
海産物を煮込んだスープに麺を入れた料理。九龍浦港で食べられている漁師料理のひとつ。大鍋で煮込むためボリュームが多い。
  • ムルフェ(冷汁風の刺身/물회)
  • ソモリコムタン(牛頭肉のスープごはん/소머리곰탕)北区竹島洞
牛頭肉のスープごはん。竹島市場に隣接して専門店が多い。
  • チョンボッチュク(アワビ粥/전복죽)南区九龍浦邑
アワビ粥。九龍浦港のやや外れに専門店が集まっている。浦項ではアワビの養殖も盛んに行っており、濃厚な磯の香りと肉厚な身の味わいを楽しむことができる。
  • チョゲグイ(貝焼き/조개구이)北区斗湖洞
貝焼き。ホタテ、ハマグリ、タイラギなどにチーズや薬味ダレを載せて焼く。北部海水浴場に隣接して室内屋台が立ち並ぶ。
  • フェ(刺身/회)北区竹島洞
刺身。竹島市場は観光地としても有名で、季節ごとの各種刺身に加え、名産のズワイガニなど浦項の海産物をバラエティ豊かに楽しめる。

代表的な特産品

  • テゲ(ズワイガニ/대게)南区九龍浦邑
ズワイガニ。九龍浦港におけるズワイガニの水揚げは全国でもっとも多い。港にはズワイガニ料理の専門店が並び、スチームや鍋料理として味わえる。通年でロシアなどからの輸入物は出回るが、国産のズワイガニは11月1日から5月31日まで。
  • トルムノ(マダコ/돌문어)南区九龍浦邑
  • ポハンチョ(ホウレンソウ/포항초)
浦項で生産される改良種のホウレンソウ。

代表的な酒類・飲料

飲食店情報

以下は韓食ペディアの執筆者である八田靖史が実際に訪れた店を列挙している。

  • パダイヤギ(바다이야기)
住所:慶尚北道浦項市北区海岸路107(斗湖洞611)
住所:경상북도 포항시 북구 해안로 107(두호동 611)
電話:054-255-9995
料理:チョゲグイ、コッセウフェ
  • ファンヨフェッチプ(환여횟집)
住所:慶尚北道浦項市北区海岸路189-1(斗湖洞190-9)
住所:경상북도 포항시 북구 해안로 189-1(두호동 190-9)
電話:054-251-8847
料理:ムルフェ、ムルフェグクス

エピソード

韓食ペディアの執筆者である八田靖史は2016年10月に初めて漆谷郡を訪れた。郊外の田舎町と思いきや、洗練されたベーカリーや、本場さながらのタイ料理店、米軍基地前に根付いた洋食店と次々に出合い、その国際色豊かな食模様にたいへん驚いた。現在は敬意を込めて、漆谷郡のことを「慶尚北道の梨泰院」と勝手に呼んでいる。

脚注

  1. 주민등록 인구 및 세대현황 、行政安全部ウェブサイト、2018年11月13日閲覧

外部リンク

関連サイト
制作者関連サイト

関連項目