ハットグ(アメリカンドッグ/핫도그)
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ハットグ(핫도그)は、アメリカンドッグ。
名称
ハットグは英語の「hot dog」を韓国読みしたもの。日本でいうホットドッグ(細長いパンにソーセージを挟んだもの)も同様の表記でハットグと呼ばれるが、本ページでは日本でいうアメリカンドッグ(英語でいうコーンドッグ)について説明をする。日本ではハッドグとの表記も見られるが、本辞典においては「ハットグ」を使用する。発音表記は[하또그]。
概要
ハットグは日本でいうアメリカンドッグ。串を刺したソーセージに小麦粉などで作った甘い生地を絡め、油で揚げたものに好みでケチャップやマスタード、砂糖などをかけて味わう。韓国では屋台料理のひとつとして定着しており、トッポッキ(餅炒め/떡볶이)や、ホットク(蜜入りのお焼き/호떡)などとともに販売している姿を見かける。また、高速道路のサービスエリアや、デパ地下などのフードコート、コンビニエンスストアでも販売される。冷凍食品など家庭用の商品もある。韓国独自の工夫としてフライドポテトを貼り付けたハットグがあり、これはカムジャハットグ(ジャガイモのアメリカンドッグ、감자핫도그)、モンナニハットグ(出来損ないのアメリカンドッグ、못난이핫도그)、マンドゥギハットグ(田舎者のアメリカンドッグ、만득이핫도그)などと呼ばれる。
トッピング
- ケチャップとマスタード
- ハットグにはケチャップ、マスタードを好みでかけて味わう。屋台においては店主がかけてくれる場合とセルフサービスの場合の両方がある。
- 砂糖
- 店によって砂糖を振りかけてからケチャップをかける場合がある。このスタイルはかつて主流だったもので、イェンナルハットグ(昔風のアメリカンドッグ、옛날핫도그)と呼ばれることもある。日本では北海道の道東地域に同様の食べ方が見られ、フレンチドッグという名前で定着している。
歴史
1930~40年代
ハットグの原型であるコーンドッグは、1930年代後半から1940年代前半にかけてアメリカで生まれたものと考えられている[1]。
1970年代
韓食ペディアの執筆者である八田靖史が、身近な韓国人やその友人らに記憶を振り返ってもらったところ、1970年代半ば頃に食べた記憶がもっとも古いとする声が聞かれた。
2010年代
種類
カルメギサルには次のような種類がある。
- センカルメギサル(생갈매기살)
- 味付けなしのカルメギサル
- ヤンニョムカルメギサル(양념갈매기살)
- 辛い薬味ダレを絡めたカルメギサル
- マヌルカルメギサル(마늘갈매기살)
- ニンニクダレを絡めたカルメギサル
日本における定着
日本では焼肉店などで豚ハラミとして提供されている。韓国料理のカルメギサルとしては、まだほとんど馴染みがなく、これからの定着が期待される。
エピソード
- 韓食ペディアの執筆者である八田靖史は留学時代の2000年に豚焼肉店でメニューにカルメギサルを発見し、韓国ではカモメの肉を食べるのだと本気で勘違いをした過去がある。
地域
- ソウル市麻浦区桃花洞
- 孔徳駅の近くにカルメギサルの専門店が集まっており、麻浦カルメギサル通りと呼ばれる。
- ソウル市鍾路区敦義洞
- 鍾路3街駅の近くにカルメギサルの専門店が集まっており、鍾路3街カルメギサル通り(종로3가 갈매기살골목)と呼ばれる。
- 京畿道城南市中院区麗水洞
- 麗水洞にカルメギサルの専門店が集まっている。