「カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け/간장게장)」の版間の差分
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+ | :4~6月頃に卵を持ったメスが西海岸の各漁港に水揚げされ、この時期をいちばんの旬と考えることが多い。卵にこだわらなければ秋のほうが身が詰まって美味しいと評価され、9~10月にはオスのワタリガニが、10~12月にはメスのワタリガニが旬を迎える。6月下旬~8月下旬は禁漁期となっている<ref>[https://www.nifs.go.kr/contents/actionContentsCons0148.do 금어기·금지체장 소개] 、国立水産科学院ウェブサイト、2025年3月3日閲覧</ref>。 | ||
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2025年3月2日 (日) 23:45時点における版
この記事はウィキペディアではありません。「韓食ペディア」はコリアン・フード・コラムニストの八田靖史が作る、韓国料理をより深く味わうためのWEB百科事典です。以下の内容は八田靖史の独自研究を含んでいます。掲載されている情報によって被った損害、損失に対して一切の責任を負いません。また、内容は随時修正されます。 |
カンジャンケジャン(간장게장)は、ワタリガニの醤油漬け。
概要
カンジャン(간장)は醤油。ケジャン(게장)はカニを薬味醤油や辛い薬味ダレに漬けたものを表す。本来はカニ全般の醤油漬けを指す料理名だが、ワタリガニで作られることがもっとも多く、一般的にカンジャンケジャンと言ったらワタリガニの醤油漬けを意味することが多い。ワタリガニは韓国語でコッケ(꽃게)と呼び、コッケジャン(꽃게장)、またはカンジャンコッケジャン(간장꽃게장)の名前でも呼ぶ。生のワタリガニを丸ごと薬味醤油に漬け込んで作る。3~5月頃にとれるメスのワタリガニは内子を持っていることから珍重され、専門店ではこの時期にとれたものを急速冷凍して通年で用いる。主に専門店や海鮮料理店のメニューに並ぶほか、市場でも販売される。ワタリガニ以外にも、イシガニ(민꽃게)、ケガニ(털게)、チュウゴクモクズガニ(참게)などを用いる。また、近年は同様の薬味醤油にエビを漬け込んだ、カンジャンセウ(エビの醤油漬け/간장새우)の人気も高い。ワタリガニを用いた料理としては、ほかにヤンニョムケジャン(ワタリガニの辛味ダレ漬け/양념게장)、コッケタン(ワタリガニ鍋/꽃게탕)、コッケチム(ワタリガニ蒸し/꽃게찜)などがある。主産地である仁川市や、忠清南道、全羅北道などの郷土料理としても有名。
- 食べ方
- 足の部分を手に取って、つけ根部分にかぶりつき、軽く噛んで身を吸い出すと食べやすい。甲羅の中のカニミソや内子(未成熟卵、게알)はスプーンですくって食べるほか、ごはんに載せて一緒に食べたり、板海苔状にした海藻のカジメ(감태)に包んで食べたりする。甲羅にごはんを入れて混ぜて食べるのも定番であり、甲羅の内側をスプーンでこそげるようにすると余さず食べることができる。
- ごはん泥棒
- カンジャンケジャンはごはんとの相性のよさから、俗にパプトドゥク(ごはん泥棒、밥도둑)と称される。
- 主産地
- 仁川市の江華島(カンファド、강화도)沖を主産地として、西海岸の各地域に水揚げされる。2024年の全国生産量は2万0817トンであり、1位の忠清南道が9133トン(48.9%)、2位の仁川市が4049トン(19.5%)、3位の全羅北道が3823トン(18.4%)を占める[1]。
- 旬
- 4~6月頃に卵を持ったメスが西海岸の各漁港に水揚げされ、この時期をいちばんの旬と考えることが多い。卵にこだわらなければ秋のほうが身が詰まって美味しいと評価され、9~10月にはオスのワタリガニが、10~12月にはメスのワタリガニが旬を迎える。6月下旬~8月下旬は禁漁期となっている[2]。
脚注
- ↑ 어업별 품종별 통계 、統計庁ウェブサイト、2025年3月3日閲覧
- ↑ 금어기·금지체장 소개 、国立水産科学院ウェブサイト、2025年3月3日閲覧
外部リンク
- 制作者関連サイト
- 韓食生活(韓食ペディアの執筆者である八田靖史の公式サイト)
- 八田靖史プロフィール(八田靖史のプロフィール)